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看護への考え方

弘善会
矢木脳神経外科病院
〒537-0011
大阪市東成区
東今里2丁目12番13号
TEL:06-6978-2307(代表) 

気持ちに寄り添うことが看護だと気づいた出来事

看護で患者は集まらないのか?という疑問
私が初めて看護師長になったのは平成元年。総合病院の泌尿器科病棟の師長が出発でした。初めての管理診療会議に出席したとき、副院長から、入院患者数が減っていることに対する意見を求められました。着任したばかりだった私は考えを持っておらず、返答に困りました。すると「師長がそんなことでは困る」という指摘を受けたのです。
私は、昇任看護師長だからとの甘えがあった自分を恥じると共に、病棟を護るとは、任された病棟で行われている看護を知ることであると知らされた言葉でした。そこで、1か月はスタッフと一緒にケアに入りました。次の1か月は倉庫に入って患者さまに使う医療・衛生材料や医療機器などを把握するとともに、看護師の意見を聞いて回りました。しかし患者を増やすという話になれば、看護師の口から出るのは医師のことばかり。「看護師の力ではどうにもできない」という意見が多かったのです。そして私の看護管理のテーマは「看護で患者さまを集められないのか?」という問いに対する答えを追求することになっていきました。

病院独自の院内認定制度を設ける
それから師長として、常に看護の力を発揮する病棟管理に努めてきました。そして病棟を離れ副看護部長、看護部長と歩む中でも、常に「看護で患者を集める」というのは私の中で意識し続けてきたことです。
初めて看護部長になったのは、地方の180床の病院でした。その病院に着任し、看護職員に私に何を求めるかと訊ねると、異口同音に「病院の知名度を上げて欲しい」。「病院の知名度を上げる」にはどうしたらいいだろう?と思いながら現場を見渡したのですが、若い看護師が少なく、活気も無く、受け身の印象がぬぐえません。「どうしたら活気づくか?」を考えた私は、看護師のモチベーションを高めるために、病院独自の院内認定制度を設けることに決めました。

看護部が変わると病院が変わることを実感
本来なら、認定看護師教育課程に行かせたいところでしたが、該当するスタッフが見あたりません。そこで、院内認定看護師制度を創ることにしました。高齢の患者が多かったため、老年看護の認定制度をつくり、医師や地域の大学に協力を得て30時間の講義後、試験を行い認定資格を与えました。初回の院内認定看護師が誕生したのは50歳代の4名。病認定証と認定バッチを与えることで、4名の意識が変わり、それが院内に波及効果をもたらして看護師たちに活気が出てくるようになりました。その後、看護師が「やりたい」ということは実践できるようにしていくと、受け身だった看護師が輝きだして、病院全体に活気が芽生えていきました。これは“看護部が変わると病院が変わる”というのを実感した体験です。

「やりたいこと」を実現できるようにサポート
私は、スタッフはみんな原石だと考えています。人は磨けば輝くし、放置すればただの石ころになってしまいます。だから、輝けるように磨くのが管理者の役割だと考えます。
輝かせるためには「何がしたいのか?」と、スタッフの思いに耳を傾け、その「やりたいこと」を実現できるサポートが必要です。そうすることで看護師は輝きだして、その看護が患者さまに伝わることで、看護の力で患者さまが集まる病院への一歩になっていくと考えます。
当院では「やりたい」が気軽に言える環境をつくり、その希望を実現させるサポートに力を入れています。今は、得意分野を持つ看護師がプロジェクトチームを作って少しずつ動き出しているところです。そうして一人、また一人と看護師が輝き出すことが、私の管理のやりがいです。

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