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認定看護師の「眼」

弘善会
矢木脳神経外科病院
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大阪市東成区
東今里2丁目12番13号
TEL:06-6978-2307(代表) 

12月:研修会「あなたの心に届け」

患者さんの体験談を伺う研修会を開催しました

当院看護部の教育委員会では、当院スタッフのありたい姿として、
☆患者様やご家族の心理的側面に配慮している
☆学ぶ姿勢と自己を高める努力をしている
☆協調性を持って多職種や同僚と協働している』
という3点を挙げています。

これらを導き出すまでには何度も何度も話し合いを繰り返し、自分たちの看護観や目標を語り、当院の特徴も考慮し、ようやくここにたどり着き ました。しかし、文面だけ見るとごく当たり前のことでもあり、本当にスタッフに浸透するのだろうかという不安もありました。私たちが話し合いや語り合いを繰り返して感じたように、スタッフにもこうならなければ、こうありたいと本当に心から思ってもらいたいと考えました。そして先日、院内で教育委員会主催でのイベントを行いました。
「あなたの心に届け」というテーマで、脳出血を発症し、当初は意識もなく気管切開まで行いましたが、リハビリを頑張り、社会復帰された患者様の体験をお話しいただきました。看護師以外にも、多数の様々な職種のスタッフや、ご入院中の患者様のご家族も参加していただき、大盛況のうちに終えることができました。その中で、「患者はほとんどの時間を一人でベッドに寝て過ごしていて淋しかった。」ということを話してくださいました。
そのために呼吸器を外すとアラームが鳴り、看護師が来てくれるので、わざと自分で外していたというエピソードがありました。私たちは、このような行動を見ると、危険行為や問題行動と捉えてしまいがちではないでしょうか。患者様がなぜこうしているのか考えるといっても、呼吸器の管が煩わしいのか、しんどいのかということを予測するかもしれません。この行動の裏にそんな患者様の思いがあったことを聞いて驚き、そしてそのような心理まで考えていなかったことに反省させられました。

また、「一番うれしかった言葉は?」という質問に対して、「どんな言葉というより、自分のそばに来てくれること、自分のことを"名前 "で呼んでくれることがうれしかった。」と答えられました。そしてそのあとに「看護師さんたちにとっては、たくさんの患者の一人かもしれません。だけど患者からすると受けた看護はずっと忘れられません。」という言葉もありました。
意識がはっきりしない中でも、私たちの声は届いているのです。そして、患者様はその声を待ってくれているのです。看護にはもちろん技術も知識も必要です。しかし、たとえそれらをたくさん持ち合わせていても、患者様の真の心に寄り添えなければ、本当の看護とは言えないのだとあらためて教えていただくことができました。
これからも、そのような患者様の心に目を向けられる看護師になれるよう、もう一度原点に立ち戻り、当院の看護師と共に成長していきたいと深 く思いました。

 



 

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