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認定看護師の「眼」

弘善会
矢木脳神経外科病院
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7月:脳卒中患者の重篤化回避のための看護技術向上に向けた取り組み


麻痺評価方法の統一

先日、東京で開催された日本臨床脳神経外科学会に参加し、HCUのスタッフ3人でおこなった取り組みを発表してきました。
当院からは、私達のほかに、検査科、リハビリテーション科の発表がありました。
今回の発表の内容の報告をさせていただこうと思います。
テーマは「 脳卒中患者の重篤化回避のための看護技術向上に向けた取り組み  〜麻痺評価方法の統一〜」です。

脳卒中急性期では、看護領域における専門的な役割として、
@経時的なモニタリングによる重篤化回避 
A合併症予防 
B廃用症候群予防 の3点が重要であると考えます。
その中でも、意識レベル、麻痺、瞳孔、バイタルサインなどの悪化を示す少しの徴候も見逃してはいけません。
当院では、麻痺の観察に徒手筋力検査(以下MMT)を用いていますが、検者の主観によって被検査者の筋力を判定するという問題点があります。また、当院の看護師は脳神経外科の看護の経験を問わず、様々な経歴の中途採用者で構成されている特徴があります。経歴などによりMMT測定の解釈に個人差があり、さらに院内に統一されたMMTの評価基準がないため、MMT測定値に個人差が生じ、患者様の正確な麻痺の観察が行えているのかと、戸惑いを感じている看護師も多くいました。

そのため、今回の取り組みとして、患者様の重篤化回避のため、同じ基準での評価を目的とし、院内で麻痺スケールを作成しました。
この麻痺スケールは、既存のMMT測定法に則り、詳しい動作レベルの表現として作成し、院内のMMT評価基準を統一しました。その結果、約9割の看護師が麻痺スケールができてよかったと感じており、また作成前は半数以上の看護師が自信のないまま
MMT測定をしていましたが、作成後には自信がないと感じる看護師は3%まで大幅に減少しました。他の看護師との評価の違いを感じることもかなり減り、麻痺評価方法の統一が図れたという結果になりました。
これからも、脳卒中急性期看護に必要な看護技術と看護の質の向上をめざして活動していきたいと思っています。

 



 

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