患者さまに関わるということ


看護師 辻 遥
story032私は母親のすすめで、看護師を目指すようになりました。看護師としていざ働いてみると、業務に追われる毎日で忙しく、そのため患者さまにかかわる時間も少なくなってしまい、自分が思うケアができない日々が続きました。
一日が流れるように終わってしまい、「私今日一日何やっていたんかな」と思う日も多かったです。こんな毎日でいいのかと思うようになって、少し環境を変えたいという思いと、前の病院でも脳外科で働いていたので、もう一度脳外科の看護も見つめなおしたいという思いから、この病院に転職しました。
私は現在SCUという脳卒中集中治療室で働いています。ここには様々な病状の患者さまがいらっしゃいますが、自分のできうる範囲内で患者さまと関わることもできます。私が関わった患者さまから声をかけてもらったり、「今日の担当は辻さんなんやー、よかったー」と言ってくださったりすると、患者さまとの関わりの大切さを改めて実感しますし、本当にうれしいです。これも人と関わる看護師という仕事の喜びの一つではないかなと感じています。

自分の成長を感じた

入職して一か月ごろの夜勤のときに、緊急手術を受けた患者さまがSCUに運ばれてきました。私は、手術後の患者さまを看るのも初めてだし、機器の管理を一人でするのも初めてで不安でいっぱいで、正直テンパっていました。しかし、そんな中でも、先輩に逐一状況を報告、アドバイスや指示を受け、患者さまに対応させていただきました。そして、先輩のフォローを受けながらもなんとかその夜勤を無事終えることができ、そのとき、少しではありますが、自分の成長を感じることができたのです。3か月働いてみて、患者さまを看ていく上での観察やケアの視点・知識も、入職時の状況に比べれば増えてきたのかなと感じています。
また、今の病棟で先輩方とともに働いていると、先輩方は自分に不足している知識をたくさん持っておられて、自分が気付けなかったところ、パッと気付き対応されていることがよくあります。そういった先輩方を見ていると、あこがれると同時に、自分も頑張らなくてはという気持ちになります。
前の病院では、看護師として働いて何年か経っていたので、自分が上の立場になってしまい、自分のしていることがいいのか悪いのか指摘してくれる人も少なくて、わからなくなっていたところがありました。しかし、この病院では、先輩方が「それはできている」、「それは違うよ」ときちっとフォローしてくださいます。当然のことかもしれませんが、集中治療室で初めて働く私にとってはとてもありがたいんです。
そして、「前の病院では患者さまにもっとこういう風に看護を提供できたのではないか」、「後輩にはこういう風に指導できたのではないか」とふと思うようになりました。まさかこういう風に思うようになるなんてと、自分でも驚いています。この病院で働いて、看護師として働く意味を改めて実感しています。

「強み」を見つけたい

member32_2[1] 今後の目標としては、どんな重症度の患者さまを受け持たせていただくことになっても焦らないということです。どうしても重要度の高い患者さまの担当になると、慌ててしまって周りが見えなくなってしまうこところがあります。これからも学んでいく姿勢を持ち続け、自分のスキルを上げていくことによって、いかなる状況になっても患者さまお一人お一人に対して落ち着いて対応していきたいです。
そして、自分の「強み」を見つけていきたいですね。たとえば、この分野ならだれにも負けないくらいの知識があるとか、こういった場面ではこういう関わりができるとかです。
私は今、これといった強みがありません。私が思うに、強みというのは自分の好きなことから生まれるものであると思います。好きだからこそ、深く知ろうと思うし、自分の身につくのではないのでしょうか?これから自分の好きなことを見つけ、そこから強みに変えていき、今後の自分の看護に活かしていきたいと思っています。

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