どうすればもっと良くなるのかと考えたことを実践し、患者さんが良くなることが私の励み

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三橋悦子
子どもの頃、母親の入院や通院の際、よく一緒に病院に行きました。私は病院の匂いや雰囲気が好きでした。看護師さんのきびきびと働く姿、患者さんに優しく関わっている姿に魅了され、看護師の道に進みたいと思うようになりました。これまで18年間、看護師をしていますが、この仕事に就いて本当によかったと思います。患者さんを看て、接して、快方に向かう過程を共にできる日々はとても貴重です。もちろん、思い通りに仕事が進まず、しんどい気持ちになることがありますが、患者さんにとってどうすればもっと良くなるのだろうという課題を考えることが好きですし、考えたことを実践して良くなると嬉しく、励みになります。また、この仕事は、一人でできない仕事なので、ドクターやコメディカルの人たちと一緒に考える機会も大きな成長の機会となっています。みんなと一緒に考えることで、様々な考えを知り、気づき、広い目で見て、深い思いを巡らせることができるので、看護師の仕事は日々刺激的で充実できる仕事だと思っています。


若い看護師の指導では、自ら声を掛け、「あいさつしたもん勝ち」の心で、信頼関係を築きたい

現在、教育委員会の一員として人材育成に取り組む機会を頂きました。2019年度は新人教育を担当し、主に看護技術の習得に力を入れました。今年度は、若い看護師を対象に主にリーダーシップ、倫理に関することに力を入れました。「人を育てる」ことが難しいのは日々感じており、あれこれと思案をする毎日ですが、結局のところ、基本は信頼関係であると思うようになってきました。「最近の若い人たちは・・・」という言葉はいつの時代でも言われていることですが、耳を傾けて、話を理解しようとするということを大切にしています。また、若い人たちが仕事をやりやすい雰囲気にするために、こちらから声を掛けることを心掛けて「あいさつしたもん勝ち」という気持ちで若い人たちと関わっています。伝わらないことを若い人の理解力の責任にせずに、相手に伝わるかどうかを考えるようになりました。普通に、「なぜ?」を問うても、信頼関係がないと相手は責められていると感じるのではないかと思います。指導する側の「伝え方」は若い看護師の成長に大いに影響することを学びました。


意味のある称賛を心掛け、看護の仕事に喜びを感じる後輩たちと一緒に成長していきたい

今後は、ラダー研修の充実を図るなど、若い看護師たちの成長を支える仕事にチャレンジしていきたいと考えています。コロナ禍の中で新人の育成を学ぶ研修会に参加して、気づきがたくさんありました。その研修では、今の若い世代の特徴の説明がありましたが、新人に限らず2年目や3年目の若い看護師はまだまだ波が多く、パフォーマンスが安定していない状態であること。それを、「そういうものなんだ」と指導する側も、同じ職場の仲間も理解することで、それぞれが支え合う職場を作っていくことの大切さを学びました。指導する側が変わらなければ、若い看護師たちは委縮し、言いたいこともなかなか言えず、良いパフォーマンスを出すことができないということです。こうして学んできたことを現場の教育担当者と共有し、一緒に考えていきたいと思っています。命を預かる現場なので、必ずしも楽しくとはならない仕事ですが、たとえ小さなパフォーマンスであっても、意味のある称賛の言葉で声を掛けて、若い看護師が看護の仕事に喜びを感じてもらえるように、私も一緒に成長していきたいと思います。