他界した祖母の言葉が心にずっと

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看護助手 福本圭一


なぜ、看護助手の仕事を始めるようになったのですか

私は以前、建築関係の仕事をしていました。ある日、末期癌で入院していた妻の祖母の見舞いに行った時、「あなたは介護や福祉の仕事が向いていると思うよ」といきなり祖母に言われました。1年後に他界した祖母の言葉が心にずっと残っており、妻に相談して20歳で転職しました。看護助手になって9年になります。最初2年は介護福祉施設で働き、この病院で看護助手になって7年になります。はじめは予想以上にしんどい仕事でした。しかし、高齢者の方に対して良い仕事をしているのではないかと実感することが多く、やりがいの方が大きかったと思います。昔は少々ヤンチャな時があったのですが、心のどこかで人に喜ばれることをやっていきたい、人のためになる仕事をしていきたいと思っていたと思います。

介護施設から病院に転職された理由は何ですか

初めに勤めたグループホームやディサービスでは、仕事を始めた頃と比べるとどんどん仕事に慣れて来ました。慣れてくるとどうしても楽になってきます。もっとしんどいところで仕事をしたいと危機感を感じたのがきっかけでした。20代の若さうちに苦労をしておかないといけないと考え、周りの人たちに聞くと病院の仕事は刺激が多いと聞いたので、チャレンジしてみようと思いました。患者さんに快適な環境を作るために、掃除をしたり、洗濯をしたりすることにも工夫を凝らしているので、家に帰って家事も手際よくできるので、家内も喜んでくれて、家庭生活も円満です。

この病院で働くことについてどのように感じていますか

スタッフや上司の人たちの人柄がとても良いので仲間には恵まれています。上司がしっかりと部下を見てくれており、自分達のことを考えてくれていることを実感できるのがこの病院の良いところだと思います。私は、投資の勉強が好きで、多少のフロー収入もありますが、お金で得られない楽しみがこの病院にはたくさんあります。患者さんにとって、病院は辛いところです。鬱になることもあれば、悲しいこともあります。楽しい病院なんてないのですが、安心・安全であり、少しでも患者さんの気持ちを軽くしたいのです。患者さんが「お兄ちゃんは?」とか「ゴリラは?」と言って自分を探してくれるのが嬉しいです。ちなみに、「ゴリラ」というのは、私の体が大きいので、患者さんが親しみを込めて呼んでくれる愛称です。私の名前も覚えてくれたり、安心だと言ってくれたりするとこの仕事をしていて良かったなと思えます。

今後の夢や目標は何でしょうか。

介護福祉士や看護師の免許を取るということも選択肢として考えています。そもそもは、看護師になりたくて、病院に就職したというのもあります。しかし、最近は、逆に看護助手の立場でしかできないことを極めようかという気持ちも出てきました。私たちのような立ち位置でしか見えないこと、できないことがたくさんあり、それを自ら見つけて、患者さんに安心・安楽を提供したいと思うのです。看護師を見ていると「カッコいいなあ」と思うし、看護師は看護師しかできない仕事もあります。もちろん医師は医師の、コメディカルにはコメディカルの、それぞれの仕事には役割があります。看護助手にも看護助手しかない役割があるのです。それを次々に見つけて、極めていきたいと思います。

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