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患者さんと直接触れ合い、良くなってもらいたいという想いが成果につながることがやりがい

藤本遥梨
私は、直接関わった人に役に立てる仕事に就きたいと思い看護師という職業を選びました。大学時代は、期間限定の実習で、患者さん1名に対して看護をするので比較的ゆとりをもって取り組めましたが、看護師として働き出してからは、複数の患者さんに対しての日々のケアだけでなく、多重課題、知識と技術の習得、他職種との連携など一気にいろいろなことをしなければならなくなり、余裕を感じることのない毎日を過ごしていました。そんな状態であっても、患者さんと直接触れ合い、良くなってもらいたいと思ってしたことで成果につながるとやりがいを感じ、良い仕事に就いたと思えることが私の励みとなっていました。3年ほど経ち、看護師の仕事に少し慣れた頃に、この病院に転職しました。職場の雰囲気として時間管理がしっかりとしているので、無駄な残業をすることはありません。また、私は少し要領が悪いところがありますが、先輩たちがフォローし支えてくれるので、気持ちを楽にして患者さんに向き合うことができ、看護をすることが楽しくなりました。


患者さんに「忙しいのにごめんね」と気遣いさせないような配慮を忘れない看護をしたい

今、看護師として8年目を迎えましたが、私が看護をする上で大切にしていることは、患者さんに余計な緊張感を持たせないようにすることを心掛けています。入院生活は患者さんにとって違和感のある生活です。優しさを持ちながら接するのはもとより、患者さんが私たちに「忙しいのにごめんね」と気遣いさせることがないように、配慮を忘れない看護をしていきたいです。例えば、トイレ介助が必要な患者さんが何度もトイレに行くと、私たちにとても気を遣われます。トイレに行く回数を減らすために、水分を減らし脱水になったり、無理をして自分で行こうとして転倒しては本末転倒です。このようなことを感じさせない看護を心掛けています。この病院に来てよかったのは、他の看護師から学ぶことが増え、成長の機会が増えたことだと思います。たんの量が多く、睡眠時間が少なく、車椅子への移乗に重介助が必要な寝たきりの患者さんがいました。プライマリーの看護師の関わりからたくさんのことを学びました。特に、起きてもらう時間を増やすことで患者さんのたんの量が減り、睡眠時間が増え、車椅子への介助量が減るといった良くなるプロセスを目の当たりにできたことは私にとって大いに刺激になりました。


地域包括ケア病棟での経験を活かし、在宅療養で安心を支える訪問看護師を目指したい

現在、地域包括ケア病棟で勤務しており、入院患者さんが安全に、安心して自宅に帰るための準備をしています。患者さんが自宅に帰って必要なサービスは何か、安全に暮らすためにはどういうことが大切かといったことを念頭に置きながら看護をしています。患者さんの自宅での生活を理解する意味もあり、訪問看護の研修を受けました。入院していた時の様子とは全く違い、病気を抱えながらもイキイキとしている姿に衝撃を受けました。近い将来、訪問看護師にチャレンジしたい気持ちを抱くようになりました。退院前に病院が提供するサービスを理解していることもあり、病院から在宅へスムーズに引き継げる訪問看護師を目指し、患者さんに安心して自宅で療養してもらえる看護をしたいと思っています。実際には病気を抱えながらの生活なので患者さんも家族もたくさんの不安を抱えていると思います。それを支えていくためにも、私自身の看護力の向上を目指して知識と技術を貪欲に増やしていきたいと思います。そして、訪問看護をするために必要なシステムや具体的なサービスなどを理解するために勉強していきたいと思っています。

一人ひとりの患者さんに何が良いのかを考えて、回復に寄り添えるのが看護師の仕事の魅力

西國優子
私は、人と関わる仕事がしたいと考えていましたが、高校生の頃は具体的に職業をイメージすることができませんでした。母親から助言があり、看護師の道に進むことにしました。新人の頃は、未熟な状態なのでミスをすることも多々あり、しんどいことも辛いこともありました。しかし、患者さんと関わることで乗り切ることができていました。私は整形外科の病棟にいましたが、例えば骨折をした患者さんは、骨折をする前は問題なく過ごしてきた生活が一変します。私たち看護師は入院生活が始まり、手術、リハビリという過程の中で不安を抱えている患者さんの回復に関わっていきます。回復していく姿は私にとっても大きな励みになり、多少の辛いことは乗り越えることができました。思ったようにうまくいかない時も、患者さんが良くなる姿を浮かべながら、患者さんにとって、今、何が必要かと考えることで仕事が楽しくなりました。一人ひとりの患者さんは治療の段階も違いますし、個性も違います。一人ひとりの患者さんに対して何が良いのかを考えて、回復に寄り添っていけるのが看護師の仕事の魅力だと思います。


不安の中にいる患者さんに安心してもらうために、何をする時も声掛け一つ大切にしていきたい

私が看護をする上で大切にしていることは、患者さんに安心を感じてもらうことです。患者さんは皆さん不安の中にいるので、不安を取り除くことを第一に考えています。そのために、私は何をする時でも声掛けを大切にしています。布団を掛ける時、体の向きを変える時などちょっとした声掛けで患者さんの表情や言葉に安心感が感じられることが多々あります。また、私たちの仕事はとんでもなく忙しい時があります。そんな時も、患者さんに不安を感じさせてないように心掛けています。雑な行動を決してしない、しんどそうな表情を見せない、適当な言葉を掛けないなど、あくまでも患者さんに不安を感じさせないように配慮します。仕事をしているとミスをすることはあります。当然、落ち込みますし、滅入ります。しかし、ミスをした事実は変わらないので、何が良くなかったのかをしっかりと振り返ることにしています。患者さんの安心の提供を意識すると、反省も前向きな気持ちでできるので、自分にとっても成長機会になっていると思います。


一番つらい人の回復のプロセスを共に歩も、高度な知識を活かせるスペシャリストを目指したい

将来的には、何か一つでも良いので、「このことなら西國に聞けばいい」と言われるようなスペシャリストを目指したいです。これからの時代、認知症の方が増えて来ると言われています。認知症の方は、一般的には自分の気持ちが上手く言えない、同じことを繰り返すなどと言われています。なぜ、そうしているのかなどをもっと勉強したいと思います。気持ちを汲み取ることはとても難しいのでそういうコミュニケーションの取り方なども学びたいです。最近は、排泄にも大きな関心を持っています。看護研究をしているうちに興味を持つようになりました。経管栄養をしている患者さん、下痢になりやすい患者さん、お尻がかぶれて来る患者さんなど排泄の勉強をしている中でもそれらを防ぐための、あるいは軽減するためのテーマが様々にあります。現段階では、こんな風に私の中に問題意識の選択肢がたくさん顔を出して来ている状態です。しかし、将来何かのスペシャリストなることができても、一番つらい人のそばにいて、家族ができないことを引き受けて、回復のプロセスを共に歩むことに努め、少しでも高度な知識を活かしていきたいと思います。

どうすればもっと良くなるのかと考えたことを実践し、患者さんが良くなることが私の励み

三橋悦子
子どもの頃、母親の入院や通院の際、よく一緒に病院に行きました。私は病院の匂いや雰囲気が好きでした。看護師さんのきびきびと働く姿、患者さんに優しく関わっている姿に魅了され、看護師の道に進みたいと思うようになりました。これまで18年間、看護師をしていますが、この仕事に就いて本当によかったと思います。患者さんを看て、接して、快方に向かう過程を共にできる日々はとても貴重です。もちろん、思い通りに仕事が進まず、しんどい気持ちになることがありますが、患者さんにとってどうすればもっと良くなるのだろうという課題を考えることが好きですし、考えたことを実践して良くなると嬉しく、励みになります。また、この仕事は、一人でできない仕事なので、ドクターやコメディカルの人たちと一緒に考える機会も大きな成長の機会となっています。みんなと一緒に考えることで、様々な考えを知り、気づき、広い目で見て、深い思いを巡らせることができるので、看護師の仕事は日々刺激的で充実できる仕事だと思っています。


若い看護師の指導では、自ら声を掛け、「あいさつしたもん勝ち」の心で、信頼関係を築きたい

現在、教育委員会の一員として人材育成に取り組む機会を頂きました。2019年度は新人教育を担当し、主に看護技術の習得に力を入れました。今年度は、若い看護師を対象に主にリーダーシップ、倫理に関することに力を入れました。「人を育てる」ことが難しいのは日々感じており、あれこれと思案をする毎日ですが、結局のところ、基本は信頼関係であると思うようになってきました。「最近の若い人たちは・・・」という言葉はいつの時代でも言われていることですが、耳を傾けて、話を理解しようとするということを大切にしています。また、若い人たちが仕事をやりやすい雰囲気にするために、こちらから声を掛けることを心掛けて「あいさつしたもん勝ち」という気持ちで若い人たちと関わっています。伝わらないことを若い人の理解力の責任にせずに、相手に伝わるかどうかを考えるようになりました。普通に、「なぜ?」を問うても、信頼関係がないと相手は責められていると感じるのではないかと思います。指導する側の「伝え方」は若い看護師の成長に大いに影響することを学びました。


意味のある称賛を心掛け、看護の仕事に喜びを感じる後輩たちと一緒に成長していきたい

今後は、ラダー研修の充実を図るなど、若い看護師たちの成長を支える仕事にチャレンジしていきたいと考えています。コロナ禍の中で新人の育成を学ぶ研修会に参加して、気づきがたくさんありました。その研修では、今の若い世代の特徴の説明がありましたが、新人に限らず2年目や3年目の若い看護師はまだまだ波が多く、パフォーマンスが安定していない状態であること。それを、「そういうものなんだ」と指導する側も、同じ職場の仲間も理解することで、それぞれが支え合う職場を作っていくことの大切さを学びました。指導する側が変わらなければ、若い看護師たちは委縮し、言いたいこともなかなか言えず、良いパフォーマンスを出すことができないということです。こうして学んできたことを現場の教育担当者と共有し、一緒に考えていきたいと思っています。命を預かる現場なので、必ずしも楽しくとはならない仕事ですが、たとえ小さなパフォーマンスであっても、意味のある称賛の言葉で声を掛けて、若い看護師が看護の仕事に喜びを感じてもらえるように、私も一緒に成長していきたいと思います。

父親の介護に訪れた訪問看護師さんに魅了され、歯科衛生士から看護師の道に転身

筧 恵子
私は大学を卒業後、歯科衛生士として歯科関連のメーカーで技術営業をしたり、クリニックで働いていました。大学生の頃から、父親が難病を発症し、家族である私たちは介護をすることになりました。父親は、コミュニケーションが取れない、食べるとむせる、吸引をしなければならない、動けないのでイライラするなど、家族が介護をする大変さを経験しました。その折に、訪問看護師さんとの出会いがありました。訪問看護師さんが来られるだけで、私たち家族はホッとしました。父親に対しても根拠をあげて納得できる説明をされ、私たちは本当に助かっていました。歯科衛生士としての仕事も楽しかったのですが、訪問看護師さんの姿を見て、口腔内だけでなく全身に関わる仕事、つまり看護師の仕事に魅力を感じました。この訪問看護師さんのように病んでいる人やその家族との関わり方にも魅力を感じました。歯科衛生士の視点やキャリアを活かしながら、看護師になってみたいと思い、この道に進むことにしました。


歯科衛生士のキャリアを活かして、患者さんのリハビリがスムーズに進むことを心掛けたい

私が看護をする上で大切にしていることは看護師である私が冷静で落ち着いている状態でいることです。病気をすると患者さんは自分がどうなっているのかがわからなくて、精神状態が混乱します。患者さんが安心できるように説明するためには、看護師が落ち着いていることが前提だと考えています。それと、特に意識しているのはリハビリをスムーズにしていくことです。例えば、入れ歯を使っている脳梗塞の患者さんを例に出すと、うまく食べることができない、かめない、のみ込めないなどの症状があります。入れ歯が合っていない状態でリハビリをしていると不具合が生じるので、リハビリが長引くことがあります。歯が揺れていたり、入れ歯が落ちていたりすると、早めに入れ歯の噛み合わせを修正して、リハビリが少しでもスムーズに進むようにしています。口腔ケアについては、看護師は毎日しているので歯科衛生士よりも慣れていると思いますが、口腔内の治療に関することは歯科衛生士のキャリアが生きているように思います。スタッフから口腔内のことについて相談を受けることが多いので、それは私のやりがいにもつながっています。


大学院で精神的ストレスが起こす口腔機能低下の研究をしつつ、看護を深めていきたい

この病院に就職したのは、脳神経外科の病態に関心があったこと、就職希望のメール連絡をするとすぐに返信があり、私を応援してくれるという嬉しいメッセージを頂いたことが理由です。今、大学院で精神的ストレスがかかった人の口腔機能低下の研究をしています。ちょうど仕事が大変だった時に、飲み込みづらい、左顔面が動きづらく痺れる、話しづらいといった症状になった経験があります。それで、専門の病院に行き、医師に相談しましたが、「気のせいでしょう」という診断をされ、愕然としたことがありました。私は、仕事が大変な時に、同じような症状になる人、治療をしている人がたくさんいることに対して問題意識を持ち、この研究をすることにしました。このことに関する背景や結びつきを明らかにしていくことにまずチャレンジしていきたいと思います。合わせて、脳疾患の勉強もしていきます。口は、話す、食べる、呼吸をするといった重要な機能があります。機能低下が生じても、これらを正常に機能していくようにするにはどうしたら良いかということを目標に研究に励みつつ、看護を深め、日々の看護に活かしていきたいと考えています。

患者さんに対して「自分の家族だったらどうするか」という視点を大切に看護をしていきたい

犬飼 友代
私は離島の出身で、職業の選択に関しては看護師か農業かという環境で育ちました。小学生の頃から自立したい思いがあり、看護師になろうと決めていました。アルバイトも看護助手の仕事をしており、ずっと医療の現場にいますが、看護師になって良かったと思っています。私は看護師として常に大切にしているのは、患者さんに対して自分の家族だったらどうするかといった視点で看護をすることです。表現は月並みになってしまうのですが、患者さんの笑顔を見ることができた時、とても嬉しく思います。ただ、この笑顔というのは、病気をしていていない人の笑顔とは少し違います。例えば、重度後遺症がある患者さんは、初めは目が開きません。そこから、またしばらく時間が過ぎて、目が開くようになります。そして、そうした大変な時期を経て、少し笑顔がこぼれます。この瞬間に一緒にいることができるのが、また、患者さんだけでなくご家族と共に喜びを分かち合えるのが私は看護師の仕事の魅力だと思います。


一緒に考え、成長に繋がる指導をおこなう職場風土を受け継いでいきたい

私は、この病院で働いて驚いたのは、あるスタッフが子どもの体調不良を理由に休むことが朝にわかった時のことでした。「えー!?」と不機嫌な空気になると思いきや、「そんなこともあるよね、みんなで頑張ろう」という言葉に、スタッフたちが誰一人嫌な顔をしなかったことです。中途入職者の発言も素直に受け入れる体制があり、それをみんなで一緒に考える風土には大変驚きました。現在、私は、主任という立場にいます、こういう風土を大切にし、みんながモノの言いやすい職場であり続けたいと努めるようにしています。私は、外見が怖いと言われ、人よりもきつく見えるようなので、笑顔でスタッフと接するようにしています。そして、最も意識しているのは、感情を乗せて指導しないということです。思いが通じずにイライラして叱ったとしても、叱られている本人は、叱っている人の顔色や表情を気にして、何を叱られているのかも理解できず、理解したふりをしてしまいます。それでは、成長に繋がりません。そして、叱られるのを恐れて大切なことを隠したり、言わなくなったりします。こういうことがないよう何が問題なのか、どうすればよいのかを一緒に考えて、成長に繋がる指導を心掛けています。


実習生には、当院のみんなが協力し合う風土の中で、イキイキと看護を学んでもらいたい

実は、これらは臨地指導者講習会に参加して学んだことがベースになっています。自分が正しいと思っているだけではいけないこと、なぜ、叱ってはいけないのかなどをその本質から学びました。今後は、実習に訪れる看護学生の育成にも活かしていきたいと思います。実習生も同様で、実習先の病院で叱られた時、叱られたことだけは鮮明に覚えているが、患者さんとの関わりについてよくわかっていないということがあるようです。私は、当院に根付くモノの言いやすい、みんなが協力し合う風土の中で、実習生たちにもイキイキと看護を学んでほしいと思っています。また、いずれは自分のスキルアップのために資格取得にもチャレンジしてみたいです。当院にも、認定看護師がいますが、当院にはいない異なる専門性を持ち、当院にとっての新たな強みになりたいからです。救急、集中ケア、感染症・・・様々な領域が考えられますが、いずれにしても、混乱の中にある患者さんやご家族をしっかりとケアできる看護師として成長していきたいと思います。

他界した祖母の言葉が心にずっと

看護助手 福本圭一


なぜ、看護助手の仕事を始めるようになったのですか

私は以前、建築関係の仕事をしていました。ある日、末期癌で入院していた妻の祖母の見舞いに行った時、「あなたは介護や福祉の仕事が向いていると思うよ」といきなり祖母に言われました。1年後に他界した祖母の言葉が心にずっと残っており、妻に相談して20歳で転職しました。看護助手になって9年になります。最初2年は介護福祉施設で働き、この病院で看護助手になって7年になります。はじめは予想以上にしんどい仕事でした。しかし、高齢者の方に対して良い仕事をしているのではないかと実感することが多く、やりがいの方が大きかったと思います。昔は少々ヤンチャな時があったのですが、心のどこかで人に喜ばれることをやっていきたい、人のためになる仕事をしていきたいと思っていたと思います。

介護施設から病院に転職された理由は何ですか

初めに勤めたグループホームやディサービスでは、仕事を始めた頃と比べるとどんどん仕事に慣れて来ました。慣れてくるとどうしても楽になってきます。もっとしんどいところで仕事をしたいと危機感を感じたのがきっかけでした。20代の若さうちに苦労をしておかないといけないと考え、周りの人たちに聞くと病院の仕事は刺激が多いと聞いたので、チャレンジしてみようと思いました。患者さんに快適な環境を作るために、掃除をしたり、洗濯をしたりすることにも工夫を凝らしているので、家に帰って家事も手際よくできるので、家内も喜んでくれて、家庭生活も円満です。

この病院で働くことについてどのように感じていますか

スタッフや上司の人たちの人柄がとても良いので仲間には恵まれています。上司がしっかりと部下を見てくれており、自分達のことを考えてくれていることを実感できるのがこの病院の良いところだと思います。私は、投資の勉強が好きで、多少のフロー収入もありますが、お金で得られない楽しみがこの病院にはたくさんあります。患者さんにとって、病院は辛いところです。鬱になることもあれば、悲しいこともあります。楽しい病院なんてないのですが、安心・安全であり、少しでも患者さんの気持ちを軽くしたいのです。患者さんが「お兄ちゃんは?」とか「ゴリラは?」と言って自分を探してくれるのが嬉しいです。ちなみに、「ゴリラ」というのは、私の体が大きいので、患者さんが親しみを込めて呼んでくれる愛称です。私の名前も覚えてくれたり、安心だと言ってくれたりするとこの仕事をしていて良かったなと思えます。

今後の夢や目標は何でしょうか。

介護福祉士や看護師の免許を取るということも選択肢として考えています。そもそもは、看護師になりたくて、病院に就職したというのもあります。しかし、最近は、逆に看護助手の立場でしかできないことを極めようかという気持ちも出てきました。私たちのような立ち位置でしか見えないこと、できないことがたくさんあり、それを自ら見つけて、患者さんに安心・安楽を提供したいと思うのです。看護師を見ていると「カッコいいなあ」と思うし、看護師は看護師しかできない仕事もあります。もちろん医師は医師の、コメディカルにはコメディカルの、それぞれの仕事には役割があります。看護助手にも看護助手しかない役割があるのです。それを次々に見つけて、極めていきたいと思います。

知識や業務が理解でき、患者さんの言葉に楽しみが増えてきた

就職する前の私は、特に看護師になりたいというのでもなく、女性も職業に就き、しっかり働かないといけないという気持ちでした。祖父が入院したことがきっかけで、そこで目にした看護師さんの患者さんへの優しい振る舞いと、バリバリと働かれている姿からにじみ出るカッコよさに魅了され、看護師になろうと思いました。しかし、看護師になりたての私は、正直言って「しんどい仕事だなあ」という気持ちの毎日でした。覚えることが多い、業務も多いという状況で、仕事をこなすのが精一杯でした。先輩の指導においても、文章化が苦手な私は課題に対してレポートを書くのが一苦労でした。今、振り返れば、知識が足りないので、とても仕事が多いように感じていただけで、先輩とともに振り返り、時々のアドバイスにより、病態を理解し、知識も増え、業務の流れもわかるようになると看護師の仕事が楽しくなってきました。そして、患者さんから頂く「ありがとう」という言葉も次第に増えてきて、励みができると益々楽しみが増えて来ました。

患者さんの不安軽減に役立っているのかを意識し、問題解決の架け橋的な役割も担いたい

私は今、外来・救急外来で働いています。私たちが患者さんと接するのは診察に来られた時のほんの数分です。しかし、病状が悪く、入退院を繰り返されている患者さんは、病院との関わりは長い期間に渡りますし、そういう患者さんがたくさんいらっしゃいます。私は、顔なじみの患者さんに対しては、生活背景や習慣、採血のこと、食事のこと、体調などについて少し確認すればわかるような関係でいることを心掛けています。例えば、薬が飲めていないことを聞けば、なぜ飲めていないのかを聞いたり、考えたりし、地域連携室に連絡をし、生活で困っていることなどの解決の架け橋的な役割も担っています。それらは、不安な気持ちの患者さんの多少なりとも安心に繋がると考えているからです。また、初めて来られた患者さんは、自分はどんな病気なのかもわからない、どれくらい重度かもわからない不安をお持ちです。検査をするにしてもいったい何を、何のためにするのかを一度の説明では理解できないこともよくある話です。患者さんの立場に立って、自分たちは患者さんの不安の軽減に役立っているのかどうかを常に意識し、表情などからタイミングを見てお声掛けをし、現状や検査の内容などを丁寧に説明するようにしています。

後輩たちの指導において、知識や技術が身につくことを一番大切にし、一緒に成長していきたい

私は、患者さんが来られたら、よりスムーズに、処置や手術が行えるようにしていきたいと日々意識しながら仕事をしていきたいと思っています。私自身もまだまだ勉強していくことがたくさんありますが、後輩や新人の指導にも力を入れていきたいと考えています。それは、チーム全体で看護の質が上がっていくことにより患者さんの不安を軽減できるからです。後輩たちが知識や技術がしっかり身につくことが一番大切なので、想いや考えを聴き、受け止めたうえで、私の意見や考えを言うように心掛けています。怒られても身につかなかったら意味はないですし、経験的に怖い想いしか残らず、何も身についていないことが多いと思っています。新人の頃を思い出し、レポートを提出してもらい、アドバイスするようにしています。あまり堅苦しいものではなく、私は、交換日記と思って、むしろ的確なアドバイスができるようにするためのコミュニケーションツールというように説明して、一緒に振り返るようにしています。私自身も一緒に成長していきたいというのが本音です。

「よく頑張ったなあ」という言葉が看護を前向きに捉えるきっかけ

私はドキュメンタリなどで見る自分で判断しテキパキとしながらも患者さんに寄り添う看護師の姿に魅了され、手に職をつけるなら看護師だと思い、この道を歩むことになりました。しかし、学生時代は実習先で指導してくださった看護師さんか怖くて、自分は働いていけるのだろうかと不安でした。看護師なってからも、療養型の病院でしたのでバタバタする感じはありませんでしたが、看護師になるんだと決めたときに抱いたキラキラしたものではなく、日々何かに追われ、一日が何もなく過ごせてよかったという感じの毎日でした。自分の評価を自分でなかなかできないので悶々としていましたが、2年目になった頃に、新人の頃から関わっていた患者さんから「よく頑張ったなあ」と声を掛けて頂き、仕事を前向きに捉えられるようになりました。それまで、一日の仕事をきちんとするという毎日でしたが、それからは、患者さんの以前の状態はどんな感じだったのか、どうなりたいと思っているのか、今よりもよくなるにはどう関わればいいかを考えるようになりました。
自分が患者さんの家族ならどうしてほしいかわ考えることを大事にしたい
療養型にいた頃も患者さんが脳梗塞になったり寝たきりになったり、そのきっかけを知る情報を得ることはできましたが、それを知りたい、その時に関わりたいというのが急性期病院で仕事をすることにした動機です。急性期看護の魅力は、よくなっていくプロセスをはっきりと見ることができます。よくなるために、私たちの関わりひとつで反応も全く違い、いろいろと考えないといけないことが多いので大変なところはありますが、それが看護の喜びに繋がっている実感があります。何かの行為をする際にもただ漫然とするのではなく、その行為の意味づけをし、日常生活に取り込み、患者さんが自分でできることを増やしていくような工夫を大切にしています。私は、患者さんがその人らしくいてもらいたい、だから、自分がその人の家族ならどうしてもらいたいかを常に考えるようにしています。患者さんはどういう人なのか・・・仕事は、家族構成は、好きなことは、大切にしてきたことは・・・病気のことだけでなく、生活背景も含めて理解し、好きなこと、大事にしていたことをこの先も続けられるようにするにはどうしたらいいかを考えることを大切にしています。

私が「待つ」を大事にして、メンバーたちの考える力を育んでいきたい

この病院では、多職種との距離が近く、看護師としてとても仕事がやりやすい環境にいることを実感しています。たとえば、患者さんの体位やポジショニングなどで悩んでいたら、患者さんにとっていい方法というのを一緒に考えてくれたり、適切なアドバイスをしてくれます。それを気軽に相談でき、患者さんの担当でなくても、手を借りたいときに気軽に声を掛けられます。そういう日常的連携が、患者さんにとってプラスに働くので看護師としては有難いです。これからの自分自身のことははっきりと考えていませんが、今は、多くの選択肢があるのでその中で自分がチャレンジしたいものを見つけていけたらいいなと思います。院内ではメンバーの育成が私の役割と認識しています。メンバー育成に対する私のスローガンは「待つ」の一言に尽きます。すぐに答えを言ってしまうのはよくないなと感じています。自分でどう考えるか・・・その答えを「待つ」ことで、考える力を育み、応用力のある看護師を育てていきたいと思います。

高原玲弥(HCU)×坂井広美(SCU)


看護助手の仕事とは具体的にどんな仕事でしょうか。

高原 基本的には看護師の仕事をサポートする仕事です。具体的に言うと、お風呂の介助、トイレの介助、食事の介助・・・
坂井 ベッドのシーツの交換、おむつの交換、入院環境づくり・・・とかですね。患者さんが快適に入院生活を送ることができるようにするための仕事です。

看護助手の仕事をするようになったきっかけは何ですか。

高原 私は、もともと事務職の仕事に就いていましたが、もっと体を動かすことができる仕事をしたいと思っていました。ハローワークに相談に行ったら、看護助手の仕事を勧められました。自分が就職を考える上で全く認識のない仕事でした。ハローワークの人は勧めてくれたにも関わらず、「大変な仕事で、入れ替わりの激しい仕事ですよ」と仰るのですが、チャレンジしてみようと思い、この仕事に就きました。私には、この仕事は楽しく、すでに3年目を迎えています(笑)。
坂井 私は他の仕事をしていた時に、友人の看護師に「看護助手をしてみたらどう?常勤で働くことができるよ」と勧められました。元々、介護関連の仕事をしてみたいと思っていましたが、資格を持っていないし、今から資格を取ることを考えると無理だろうなと思っていました。ただ、看護助手は資格を持っていなくてもなれることがわかり、この仕事に就きました。私もこの仕事が好きで、すでに10年が過ぎました。

この仕事の魅力は何でしょうか?

高原 自分がしたことを喜んで頂けているという手応えを直接感じることができることだと思います。患者さんにありがとうと言われることがとても多い仕事なので、本当に楽しいです。ただ、ありがとうと言われるからと言ってこれで良いと満足せずに、もっと患者さんのためにできることはないかと、患者さんの要望をしっかり聴いて、関わって、できるだけ患者さんに負担のない介助をしていこうと積極的になれるのが楽しいですね。
坂井 私も同じですね。「ありがとう」とこんなに言ってもらえる仕事はないと思うくらい仰って頂けるのは本当に日々のやりがいに繋がっています。私は、笑顔で接することを意識して、「大丈夫ですか?、痛いところはないですか?」と気に掛けるような会話を心掛け、良い関係を築けるようにしています。

看護師さんとの関係にご苦労するとよく聞きますが、どうですか?

坂井 以前勤めていた病院では、人間関係面でとても苦労しましたよ(笑)。この病院ではそういう苦労は見当たらないですね、本当に。自分の職場の自慢になるのでうまく言えませんが、困っているスタッフがいるとそれが看護師であれ看護助手であれ「手伝うよ」と走ってきてくれる光景が普通ですね。
高原 そうですね、助け合うことが当然のようになっているので、私も助けられているなと感謝していることが多いです。初めの頃は資格も何も持っていないので、動作やコツがつかめないで困ることが多かったです。できないことが日々もがきながらもいつしかスムーズにできるようになるまでプロセスの中で、その都度「できるようになってきたね」と職場の皆さんに励まされてきたことでここまで仕事を楽しくやって来られたと思います。

さて、次なるチャレンジについて聞かせてください。

坂井 私は、年齢的にもこの仕事を長く続けられるようにすることがチャレンジです(笑)。年齢を重ねると体力が低下してきている実感を多少なりとも感じます。だけど、この仕事を私は好きなので、体力をしっかりとつけて、カラダを壊さないようにしっかりと健康管理をして、看護助手として自分を長持ちさせるようにしていきたいです。
高原 私は、看護助手を3年は続けて、しっかりお金を貯めて、看護学校に行きたいと考えています。看護師を目指しています。この病院の看護師の皆さんを見ていると患者さんの入退院計画を自分で立案して、患者さんに適切な看護を実践していく姿が私のロールモデルですね。今の仕事に巡り合わなかったら、こんなにワクワクする目標も得られなかったと思います。そういう意味では、それも看護助手の仕事の魅力と言えると思います。

命を預かる仕事だから疑問に対してその都度理解して取り組みたい

看護師 岡本眞奈美(HCU)
私は元々OLとして働いてました。その後は、子育て中に医療事務として働いていました。その頃、患者さんとお話をしたり、相談されたりしているうちに看護師になろうという気持ちになり、看護学校に行くことにしました。世話好きの性格が後押ししてくれたのだと思います。いざ、看護師になると疑問の連続でした。理屈がわからないと自分が何を何のためにしているのかがわからないので、毎晩毎晩調べる夜が続きました。調べてはまた調べるということを続けていると、気づかぬうちに部屋中一面に何冊もの本が開かれている状態でした。突き詰めていくのは、やはり命を預かる仕事だから、自分の未熟さを克服しなければならないという緊張感やドキドキ感が背景にあったのだと思います。手を抜くのは簡単だけれど、手を抜いた時の処置などが、その患者さんにとって重要なポイントになることもあるかもしれないので、少なくとも疑問に思うことは、その都度、その都度理解して取り組むようにしています。

患者さんのことを理解し、しっかり考えたうえでご家族にも寄り添いたい

そういう意味では、単に知識習得だけでなく患者さんのカルテなどをしっかり理解して事に当たるということも大事にしています。退院調整の仕事をしていますが、患者さんを最初に知るためにはカルテしかありません。出勤してからだと各部署等のコミュニケーションで集中することも難しいので、少し早めに来て集中できる時間帯に担当する患者のカルテをしっかり読み、取るべき情報を取り、まずは自分が理解できている状況を作るようにしています。患者さんのご家族とお会いする時も余計な不安を抱かせたくないので、しっかりと説明できるくらいに理解したうえでお会いするようにしています。患者さんは今どんな状況か、患者さんの不安は何か、どうすれば不安を取り除くことができるかをきちんと考えたうえで、ご家族と一緒に考えることを心掛けています。急な発症があっても、ご家族には私たち看護師だけでなく、医師、医療技術部のメンバーも付いているので一人で抱えずに一緒に考えていきましょうということを常に伝え、寄り添うことを意識しています。

生涯に渡って、患者さんのいろいろなことに気づける存在でいたい

今後は、患者さんの抱える問題を解決したり、要望に対して充足できるように活用すべき社会資源について勉強していきたいと考えています。退院調整をする中で、病棟で患者さんを担当するのと同じように看ることが大事になってきていると感じているので、病状についてや新しい治療はもちろんのこと、社会資源を知り、その活用方法を学ぶことは一層充実した看護を提供できるのではないかと考えています。不安症なのかもしれませんが、真実を突き止めて、間違いのない仕事をすることは当然で、より高いサービスが提供できるようにしたいと考えています。この仕事の魅力は、役に立ちたい、自分に何ができるのか、もっとこんな風にしてあげたいという気持ちを持って仕事ができることだと思います。世話好きの私には有難い仕事です。