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子育てをしながら、「何があっても1年間は頑張ろう」と気持ちを奮い立たせた転職1年目

高校時代に「人を笑顔に出来る仕事に就きたい」と考え、看護師が自分に向いている気がしてこの仕事を選びました。 楽しい看護学校時代を経て、産婦人科で勤め、結婚後は美容関連の施設で看護の仕事をしました。子どもが生まれ、何気ない毎日を過ごす中で、ふとこの先の人生を考えると「このままではいけない」という不安が襲いました。「看護師としてもっと力をつけなければいけない」と思った私は、子どもを育てながらもキャリアを積める病院で働くことにしました。今の病院に転職してからは、全てのことがわからなくて、忙しさに翻弄され、そんな自分が情けなくて「辞めたい」と涙することの連続でした。でも、「ここで逃げても同じこと。次の職場に行ってもわからないのは同じだ」と考え「何があっても1年間は頑張ろう」という強い気持ちを奮い立たせる日々でした。 家に帰ると子どもが寝るまで家事をして、子どもが寝た後にたとえ1時間でも本を開いて勉強しました。知識を身につけることに励み1年が過ぎた頃には「辞めたい」とは思わなくなっていました。

父親の病気がきっかけで、「患者視点・家族視点」をかなり意識できるようになった

9年が経ち、年々積み重ねる中で、この仕事の魅力は増すばかりです。一言で言うと、患者さんが発症され、一番悪い状態から短期間で回復されていくそのプロセスに関わることができることから感じる喜びがやりがいに繋がっています。年を重ねるというのは、私自身にも様々な変化があります。例えば、私の父親が脳卒中になり、回復リハビリテーションで入院生活をすることになり、家族の立場で医師や看護師と関わることで、患者家族の心理を理解することができました。それまでの私は、まだまだ「私視点」で仕事をしていたと思います。でも、今は、「患者視点・家族視点」をかなり意識できるようになったと思います。例えば、患者さんの状態について、ショックが大きいからご家族に話すべきでないと一律的な対応の仕方でしたが、今は、ケース・バイ・ケースでどういう風にコミュニケーションするのがいいのかの判断がかなりできるようになってきたと思います。

メンバーに根拠づけて指導できるように、脳神経外科看護を学び直していきたい

こういった変化は、チーム全体でも意識は向上してきました。入院当初から、退院に向けての準備、とりわけ患者さんの日常生活に関する情報収集をしっかりと意識してしています。そして、毎朝、医師、担当看護師、リーダー看護師、退院支援担当看護師がカンファレンスを行い、患者さんの状態や要望のみならず、ご家族の見解を共有し、適切な対応について話し合っています。週に1度は多職種カンファレンスを実施し、セラピスト見解も取り入れ、全員で役割を意識し、連携を強めています。メンバーの意識の変化に私も刺激を受けて、さらなる成長をしていきたいと思う毎日です。メンバーに指導する立場なので、根拠づけて的確な指導をしていきたいと考えています。その中で、これまでの知識や経験を踏まえたうえで、脳神経外科看護を再度学び直していきたいと思います。将来的には、さらに認知症について学び、在宅看護についても視野を拡げていきたいと思います。

知識や業務が理解でき、患者さんの言葉に楽しみが増えてきた

就職する前の私は、特に看護師になりたいというのでもなく、女性も職業に就き、しっかり働かないといけないという気持ちでした。祖父が入院したことがきっかけで、そこで目にした看護師さんの患者さんへの優しい振る舞いと、バリバリと働かれている姿からにじみ出るカッコよさに魅了され、看護師になろうと思いました。しかし、看護師になりたての私は、正直言って「しんどい仕事だなあ」という気持ちの毎日でした。覚えることが多い、業務も多いという状況で、仕事をこなすのが精一杯でした。先輩の指導においても、文章化が苦手な私は課題に対してレポートを書くのが一苦労でした。今、振り返れば、知識が足りないので、とても仕事が多いように感じていただけで、先輩とともに振り返り、時々のアドバイスにより、病態を理解し、知識も増え、業務の流れもわかるようになると看護師の仕事が楽しくなってきました。そして、患者さんから頂く「ありがとう」という言葉も次第に増えてきて、励みができると益々楽しみが増えて来ました。

患者さんの不安軽減に役立っているのかを意識し、問題解決の架け橋的な役割も担いたい

私は今、外来・救急外来で働いています。私たちが患者さんと接するのは診察に来られた時のほんの数分です。しかし、病状が悪く、入退院を繰り返されている患者さんは、病院との関わりは長い期間に渡りますし、そういう患者さんがたくさんいらっしゃいます。私は、顔なじみの患者さんに対しては、生活背景や習慣、採血のこと、食事のこと、体調などについて少し確認すればわかるような関係でいることを心掛けています。例えば、薬が飲めていないことを聞けば、なぜ飲めていないのかを聞いたり、考えたりし、地域連携室に連絡をし、生活で困っていることなどの解決の架け橋的な役割も担っています。それらは、不安な気持ちの患者さんの多少なりとも安心に繋がると考えているからです。また、初めて来られた患者さんは、自分はどんな病気なのかもわからない、どれくらい重度かもわからない不安をお持ちです。検査をするにしてもいったい何を、何のためにするのかを一度の説明では理解できないこともよくある話です。患者さんの立場に立って、自分たちは患者さんの不安の軽減に役立っているのかどうかを常に意識し、表情などからタイミングを見てお声掛けをし、現状や検査の内容などを丁寧に説明するようにしています。

後輩たちの指導において、知識や技術が身につくことを一番大切にし、一緒に成長していきたい

私は、患者さんが来られたら、よりスムーズに、処置や手術が行えるようにしていきたいと日々意識しながら仕事をしていきたいと思っています。私自身もまだまだ勉強していくことがたくさんありますが、後輩や新人の指導にも力を入れていきたいと考えています。それは、チーム全体で看護の質が上がっていくことにより患者さんの不安を軽減できるからです。後輩たちが知識や技術がしっかり身につくことが一番大切なので、想いや考えを聴き、受け止めたうえで、私の意見や考えを言うように心掛けています。怒られても身につかなかったら意味はないですし、経験的に怖い想いしか残らず、何も身についていないことが多いと思っています。新人の頃を思い出し、レポートを提出してもらい、アドバイスするようにしています。あまり堅苦しいものではなく、私は、交換日記と思って、むしろ的確なアドバイスができるようにするためのコミュニケーションツールというように説明して、一緒に振り返るようにしています。私自身も一緒に成長していきたいというのが本音です。

森十一子(西病棟)


見守り介護要員「ひまわりさん」の仕事について聞いてみました。

ひまわりさんとは不思議な名前ですが?

目が離せない高齢者の方や認知症レベルが低下している患者さんが、安心して安全に過ごせるように、そばにいてお話をすることで、元気と笑顔をもらえるようにと「ひまわりさん」と名前を頂きました。エプロンにもフェルトで作ったひまわりの花をつけています。

ひまわりさんの仕事をするようになったきっかけは何ですか。

清掃の仕事をしていたのですが、年齢的に仕事を辞めようかと考えていた時に、看護部長にお声掛け頂き、私でお役に立てるのであればとお引き受けいたしました。部長からは、「ひまわりさんの仕事は患者さんを明るく元気にする仕事」と言われました。自信はありませんが、患者さんの話し相手になり少しでも明るく元気になって頂きたいなと思い、この仕事をさせて頂いています。

具体的にどんな仕事をされているのでしょうか

看護師さんが手薄になる朝の7時から10時までと夕の16時から19時の時間帯は、とても忙しく、看護師の皆さんは大変な時間帯です。一人ひとりの患者さんに十分なコミュニケーションを取ることが難しいこともあります。そんな時に、特に高齢の患者さんや見守りが必要な患者さんのそばに行って、話をしたりしながら関わるのが私の仕事です。患者さんに寂しい思いをさせないように、不安な気持ちをできるだけ取り除けるようにできたらいいなと思いながら仕事をしています。車いすを押して院内を行ったり来たりして気分転換してもらったり、お食事のお手伝いをしたりしています。

この仕事の魅力は何でしょうか?

こうしてあげればいいなというのが少しはわかってきた感じがしています。わかると仕事に励みも出てきます。看護師や看護助手の皆さんからもいろいろと教えて頂けるので、大切にして頂いて有難いと思っています。嬉しい瞬間は、自分が関わっている患者さんが快方に向かう姿を見ることができる時です。無表情だった患者さんが少しニコッとされた瞬間、言葉が出ない患者さんが「ありがとう」と言った瞬間など、心が動かされる瞬間に巡り合えるのでいい仕事をさせて頂いていると思います。

さて、次なるチャレンジについて聞かせてください。

私は70歳ですが、いい仕事に巡り合えたと思っています。日々患者さんと接していますが、接し方に正しいマニュアルというものはありませんし、一人ひとりそれぞれ感情や価値観も違うので、日々これでいいのかなという思いの連続です。患者さんと接して初めて気づくことも多々あります。たとえどんなに小さなことでも短い時間でも良いのです。「ひまわりの花は笑顔が出る」と言ってくださる患者さんに感謝しながら日々工夫を重ねながら今の仕事を行うことが私のこれからのチャレンジです。

森優香(東病棟)×笠野暁子(東病棟)

看護助手の仕事とは具体的にどんな仕事でしょうか。

森 排泄援助、食事や入浴の介助、着替えのお手伝い、患者さんが退院された後の部屋の掃除・・・が私たちの仕事です。

看護助手の仕事をするようになったきっかけは何ですか。

笠野 看護助手から看護師になった知人がいまして、その人を通じて看護助手という仕事があることを知
りました。ここで働く前は、老人ホームで介護の仕事をしていましたが、医療関係に興味があったのでこの
病院で働くことになりました。
森  私もこの病院で働く前は10年間老人ホームで働いていました。派遣会社の人に看護助手という
仕事があることを教えてもらい、興味を持ったのがきっかけです。

この仕事の魅力は何でしょうか?

笠野 老人ホームでは利用者さんとのふれあいの時間が長いですが、それと比べると病院で患者さんと接
する時間は短く感じました。病院で働いて感じるのは、医療行為を間近で見ることができます。検査に一
緒についてくことが新鮮でした。
森  老人ホームでは利用者さんの最期を看取るという経験をたくさんしました。しかし、この病院で経験
しているのは、患者さんの回復を目の当たりにすることです。例えば、手術後、動くのは目だけというた人
が、どんどん回復し、体が動くようになっている姿を見た時。チューブを使って食事をしていた患者さんが、ゼ
リー状態の食事を口から取り、そして、普通に食事が行えるようになっている姿を見た時。日々元気な姿
にっっていく患者さんに寄り添っていくことができるのがとても嬉しい気持ちになれます。
笠野 そうなんです、医療ってすごいです。介護の現場では利用者さんができないことがどんどん増えてい
中で生活支援を行うのですが、医療の現場では短期間に患者さんが良くなっていく現実に感動すら覚え
ます。
森  患者さんとの触れ合いは老人ホームの時よりは少ないですが、それでもちょっとした会話は大切にし
ています。病気の話題は避けて、今日の天気や世間話から始めて、できるだけ患者さんがホッとできるよう
に気を掛けています。それで、表情が穏やかだと私もホッとします。
笠野 それといろいろな職種の人と一緒に仕事ができるのも魅力です。
森  看護師はもちろんですが、医師、理学療法士、作業療法士・・・まだまだ踏み込めないですが、一
緒に仕事ができるので学ぶ機会も多いです。

さて、次なるチャレンジについて聞かせてください。

笠野 私は、まずは仕事をしっかりと覚えたいと思います。医療の現場の雰囲気にも慣れていきたいです。
老人ホームでもリハビリテーションの機会はありましたが、病院ではリハビリテーションの考え方も方法も全く
違うように思います。病院では患者さんが動くことができるように毎日のように訓練をするので、例えばそう
いうことにも早く慣れていきたいです。先の目標は、いつか看護師になりたいと思っています。今の自分にで
きない専門的なことができるようになりたいと思います。
森  私は、今は医療の現場でしっかりと経験を積みたいと思います。今すぐではないけれど、いつかはこの
経験を活かしてまた介護の現場で働きたいという気持ちもあります。

永里圭×稲田直美(西病棟)

所属先を教えてください。

西病棟:整形外科と脳神経外科の混合病棟です。

看護助手の仕事をするようになったきっかけは何ですか。

永里 ヘルパーの資格取得ができる学校を卒業し、学校の系列の派遣会社から病院を紹介され勤めるようになったというのがきっかけです。私は、これまで1度この病院を退職しており、まったく医療と関係のない仕事をしましたが、結局、この病院で看護助手の仕事をしています。対人関係が苦手は私には理解してくれる人がいる点で環境的に仕事がやりやすいというのは日々実感しています。
稲田 私は、仕事を探している時に、いわゆるママ友から声をかけて頂き、正直言って割と軽い気持ちで就職をしました。イメージとしては、看護師さんのサブ的ポジションでサポートしていくといった感じでした。初めは、イメージとは全く違い、患者さんとの接し方にどうして接していいか苦慮しました。職場の皆さんが優しく接して下さるので、今は、仕事は楽しくなってきました。

この仕事の魅力は何でしょうか?

永里 他院の同職種の人から聞く話では、なかなか患者さんとしっかり関わらせてもらえないという話を聞いたことがありますが、当院では、患者さんとしっかりと関わることができますし、主体的に仕事をさせてもらえることが魅力だと思います。看護師さんにとっても私たち看護助手がいないと仕事が回らない、つまり、看護師本来の仕事に集中できるように、負担を軽減させ、患者さんへのサービスの向上を一緒に考えていくことができるのが魅力だと思います。 
稲田 私がこの仕事をするようになって驚いたのは、普通に仕事をしているだけなのに、それに対して「ありがとう、ありがとう」と言われることです。普段、お礼を言われるのはそうそうないので余計にそう思うのかもしれませんが・・・。例えば、患者さんが動けないので、テーブルの上のものを取ってあげる。こんな普通のことであっても、何度も「ありがとう、ありがとう」と言って下さいます。今、私はできる限り困っていることを察して、患者さんに気を遣わせずに「やってあげたい」という気持ちで仕事しています。

看護師さんとの関係にご苦労するとよく聞きますが、どうですか?

永里 看護師に限らず、世の中にはいろいろな人がいますから、人間関係がすべてうまくいくかどうかは自分たちの心がけ次第のところが大きいと思います。大事なことは、患者さんへの関わりに支障きたさない仕事をお互い助け合ってできるかどうかを軸にして相互補完の関係を作ることだと思います。あくまで、プロフェッショナルとしてプライドを持って・・・。そういう意味でも、この病院は仕事がしやすい病院だと思っています。
稲田 そういった苦労ありませんね。むしろ感謝の方が大きいです。看護師の皆さんは、私のわからないことにも丁寧に教えてくださるので、働きやすい環境で仕事ができていると思います。

さて、次なるチャレンジについて聞かせてください。

永里 年齢的にそろそろステップアップしていきたいと思っています。ここ数年でケアマネージャーの資格取得をしたいと考えています。患者さんに適切なケアプランを提案できるようになりたいと思っています。当院での看護助手の仕事は患者さんとしっかりと関わることができるので、この経験をもっと大切にし、活かしていけるようにキャリアアップしていきたいです。
稲田 私は、患者さんにとって良い関わりを持てるようになるために、看護師さんと相互補完の関係を築き、真の意味で必要なスタッフとして認められたいと思います。そのためには、もっと勉強して、知識を習得し、自分自身で判断して仕事ができるようになりたいと思います。当面の目標は、ヘルパー2級の資格を目指します。子育てをしながらなので大変ですが、頑張りたいと思います。

「よく頑張ったなあ」という言葉が看護を前向きに捉えるきっかけ

私はドキュメンタリなどで見る自分で判断しテキパキとしながらも患者さんに寄り添う看護師の姿に魅了され、手に職をつけるなら看護師だと思い、この道を歩むことになりました。しかし、学生時代は実習先で指導してくださった看護師さんか怖くて、自分は働いていけるのだろうかと不安でした。看護師なってからも、療養型の病院でしたのでバタバタする感じはありませんでしたが、看護師になるんだと決めたときに抱いたキラキラしたものではなく、日々何かに追われ、一日が何もなく過ごせてよかったという感じの毎日でした。自分の評価を自分でなかなかできないので悶々としていましたが、2年目になった頃に、新人の頃から関わっていた患者さんから「よく頑張ったなあ」と声を掛けて頂き、仕事を前向きに捉えられるようになりました。それまで、一日の仕事をきちんとするという毎日でしたが、それからは、患者さんの以前の状態はどんな感じだったのか、どうなりたいと思っているのか、今よりもよくなるにはどう関わればいいかを考えるようになりました。
自分が患者さんの家族ならどうしてほしいかわ考えることを大事にしたい
療養型にいた頃も患者さんが脳梗塞になったり寝たきりになったり、そのきっかけを知る情報を得ることはできましたが、それを知りたい、その時に関わりたいというのが急性期病院で仕事をすることにした動機です。急性期看護の魅力は、よくなっていくプロセスをはっきりと見ることができます。よくなるために、私たちの関わりひとつで反応も全く違い、いろいろと考えないといけないことが多いので大変なところはありますが、それが看護の喜びに繋がっている実感があります。何かの行為をする際にもただ漫然とするのではなく、その行為の意味づけをし、日常生活に取り込み、患者さんが自分でできることを増やしていくような工夫を大切にしています。私は、患者さんがその人らしくいてもらいたい、だから、自分がその人の家族ならどうしてもらいたいかを常に考えるようにしています。患者さんはどういう人なのか・・・仕事は、家族構成は、好きなことは、大切にしてきたことは・・・病気のことだけでなく、生活背景も含めて理解し、好きなこと、大事にしていたことをこの先も続けられるようにするにはどうしたらいいかを考えることを大切にしています。

私が「待つ」を大事にして、メンバーたちの考える力を育んでいきたい

この病院では、多職種との距離が近く、看護師としてとても仕事がやりやすい環境にいることを実感しています。たとえば、患者さんの体位やポジショニングなどで悩んでいたら、患者さんにとっていい方法というのを一緒に考えてくれたり、適切なアドバイスをしてくれます。それを気軽に相談でき、患者さんの担当でなくても、手を借りたいときに気軽に声を掛けられます。そういう日常的連携が、患者さんにとってプラスに働くので看護師としては有難いです。これからの自分自身のことははっきりと考えていませんが、今は、多くの選択肢があるのでその中で自分がチャレンジしたいものを見つけていけたらいいなと思います。院内ではメンバーの育成が私の役割と認識しています。メンバー育成に対する私のスローガンは「待つ」の一言に尽きます。すぐに答えを言ってしまうのはよくないなと感じています。自分でどう考えるか・・・その答えを「待つ」ことで、考える力を育み、応用力のある看護師を育てていきたいと思います。

患者さんの立場でどうしてほしいかを考え、やりがいを感じ始めた

看護師になったのは知人に看護師を見ていて、自分も何か技術を身につけて人の役に立つ仕事に就きたいというのがきっかけです。新人の頃は、壁にぶち当たることが多かったです。私は手術室に配属になりましたが、まず機械の扱いがわからない、短い時間で患者さんとの信頼関係を築くのが難しい・・・特に術前の患者さんは不安で一杯ですから、そんな患者さんの立場に立ってどうすれば適切な看護ができるのかを考えるのが難しかったです。そんな毎日でしたが、一生懸命に先輩の考え方ややり方を見て学んでいたことが思い出されます。心を開いてくだ さらない患者さん、不安を表に出さない患者さんであっても、患者さんの表情をよく観察しながら、自分が患者さんだったどうしてほしいだろうかをあれこれと考えることで仕事にやりがいを感じるようになってきました。

手術室看護はチームワークを大切にしながら役割を果たしていく緊張感が大きな魅力

手術室看護10年目を迎えて感じる仕事の魅力ですが、一つ目はまるでサッカー等のチームワークのスポーツのように、同じ目的を共有し、同じ目標に向かって仕事に取り組み、その時々の瞬間の大切さを感じながら仕事ができることです。主治医、麻酔医、病棟の看護師、コメディカル、そして私たち手術室の看護師が連携して一つのチームとしてそれぞれがチームワークを大切にしながら自らの役割に責任を持っている緊張感の中で仕事ができるのは幸せです。二つ目は、術前から患者さんに関わって、情報収集をし、プランを立てて、手術中・術後の経過がプラン通りに進んだ時は達成感があります。プラン通りにならないことも反省し、患者さんの次に活かせることを考えて実践しています。意識のない人はコミュニケーションができないので不利益がないように業務をしっかり行い、インシデントが起きないように安全面に細心の注意を払っています。意識がある患者さんはそれらに加えて、コミュニケーションが取れるので手術中も安心できるように会話をしたり、タッチングをしたりしています。

手術室に留まらず、麻酔医を初め、他部署・多職種と懸け橋になる看護師になりたい

私は手術室看護がホントに好きなので、将来もやはり手術室看護を継続してやっていきたいですし、突き詰めていきたいと考えています。ただ、救急外来、ICUは興味があるので、自分の能力を向上させるためには経験しておいた方がいいかなとは思っています。患者さんに対してはもっと安全で、安心を提供していきたいので、麻酔医との懸け橋的な存在として安定感のある仕事をしていきたいと思います。そのために日本麻酔科学会が認定している「周術期管理チーム看護師」の資格取得を目指しています。どちらかというと手術室は閉鎖的なイメージがあるので、手術室内に留まらず、手術室以外の外来・病棟などにおいても、専門的な知識や技術を日々の看護に反映させていきたいと思います。最近は、先輩たちからして頂いた指導を自分も後輩たちに提供していかなければならないなと感じるようになってきました。何事にも一生懸命に、間違っていることは間違っていると言えることが大事だと思うので、自身が後輩たちにも示せるように頑張ります。

高原玲弥(HCU)×坂井広美(SCU)


看護助手の仕事とは具体的にどんな仕事でしょうか。

高原 基本的には看護師の仕事をサポートする仕事です。具体的に言うと、お風呂の介助、トイレの介助、食事の介助・・・
坂井 ベッドのシーツの交換、おむつの交換、入院環境づくり・・・とかですね。患者さんが快適に入院生活を送ることができるようにするための仕事です。

看護助手の仕事をするようになったきっかけは何ですか。

高原 私は、もともと事務職の仕事に就いていましたが、もっと体を動かすことができる仕事をしたいと思っていました。ハローワークに相談に行ったら、看護助手の仕事を勧められました。自分が就職を考える上で全く認識のない仕事でした。ハローワークの人は勧めてくれたにも関わらず、「大変な仕事で、入れ替わりの激しい仕事ですよ」と仰るのですが、チャレンジしてみようと思い、この仕事に就きました。私には、この仕事は楽しく、すでに3年目を迎えています(笑)。
坂井 私は他の仕事をしていた時に、友人の看護師に「看護助手をしてみたらどう?常勤で働くことができるよ」と勧められました。元々、介護関連の仕事をしてみたいと思っていましたが、資格を持っていないし、今から資格を取ることを考えると無理だろうなと思っていました。ただ、看護助手は資格を持っていなくてもなれることがわかり、この仕事に就きました。私もこの仕事が好きで、すでに10年が過ぎました。

この仕事の魅力は何でしょうか?

高原 自分がしたことを喜んで頂けているという手応えを直接感じることができることだと思います。患者さんにありがとうと言われることがとても多い仕事なので、本当に楽しいです。ただ、ありがとうと言われるからと言ってこれで良いと満足せずに、もっと患者さんのためにできることはないかと、患者さんの要望をしっかり聴いて、関わって、できるだけ患者さんに負担のない介助をしていこうと積極的になれるのが楽しいですね。
坂井 私も同じですね。「ありがとう」とこんなに言ってもらえる仕事はないと思うくらい仰って頂けるのは本当に日々のやりがいに繋がっています。私は、笑顔で接することを意識して、「大丈夫ですか?、痛いところはないですか?」と気に掛けるような会話を心掛け、良い関係を築けるようにしています。

看護師さんとの関係にご苦労するとよく聞きますが、どうですか?

坂井 以前勤めていた病院では、人間関係面でとても苦労しましたよ(笑)。この病院ではそういう苦労は見当たらないですね、本当に。自分の職場の自慢になるのでうまく言えませんが、困っているスタッフがいるとそれが看護師であれ看護助手であれ「手伝うよ」と走ってきてくれる光景が普通ですね。
高原 そうですね、助け合うことが当然のようになっているので、私も助けられているなと感謝していることが多いです。初めの頃は資格も何も持っていないので、動作やコツがつかめないで困ることが多かったです。できないことが日々もがきながらもいつしかスムーズにできるようになるまでプロセスの中で、その都度「できるようになってきたね」と職場の皆さんに励まされてきたことでここまで仕事を楽しくやって来られたと思います。

さて、次なるチャレンジについて聞かせてください。

坂井 私は、年齢的にもこの仕事を長く続けられるようにすることがチャレンジです(笑)。年齢を重ねると体力が低下してきている実感を多少なりとも感じます。だけど、この仕事を私は好きなので、体力をしっかりとつけて、カラダを壊さないようにしっかりと健康管理をして、看護助手として自分を長持ちさせるようにしていきたいです。
高原 私は、看護助手を3年は続けて、しっかりお金を貯めて、看護学校に行きたいと考えています。看護師を目指しています。この病院の看護師の皆さんを見ていると患者さんの入退院計画を自分で立案して、患者さんに適切な看護を実践していく姿が私のロールモデルですね。今の仕事に巡り合わなかったら、こんなにワクワクする目標も得られなかったと思います。そういう意味では、それも看護助手の仕事の魅力と言えると思います。

命を預かる仕事だから疑問に対してその都度理解して取り組みたい

看護師 岡本眞奈美(HCU)
私は元々OLとして働いてました。その後は、子育て中に医療事務として働いていました。その頃、患者さんとお話をしたり、相談されたりしているうちに看護師になろうという気持ちになり、看護学校に行くことにしました。世話好きの性格が後押ししてくれたのだと思います。いざ、看護師になると疑問の連続でした。理屈がわからないと自分が何を何のためにしているのかがわからないので、毎晩毎晩調べる夜が続きました。調べてはまた調べるということを続けていると、気づかぬうちに部屋中一面に何冊もの本が開かれている状態でした。突き詰めていくのは、やはり命を預かる仕事だから、自分の未熟さを克服しなければならないという緊張感やドキドキ感が背景にあったのだと思います。手を抜くのは簡単だけれど、手を抜いた時の処置などが、その患者さんにとって重要なポイントになることもあるかもしれないので、少なくとも疑問に思うことは、その都度、その都度理解して取り組むようにしています。

患者さんのことを理解し、しっかり考えたうえでご家族にも寄り添いたい

そういう意味では、単に知識習得だけでなく患者さんのカルテなどをしっかり理解して事に当たるということも大事にしています。退院調整の仕事をしていますが、患者さんを最初に知るためにはカルテしかありません。出勤してからだと各部署等のコミュニケーションで集中することも難しいので、少し早めに来て集中できる時間帯に担当する患者のカルテをしっかり読み、取るべき情報を取り、まずは自分が理解できている状況を作るようにしています。患者さんのご家族とお会いする時も余計な不安を抱かせたくないので、しっかりと説明できるくらいに理解したうえでお会いするようにしています。患者さんは今どんな状況か、患者さんの不安は何か、どうすれば不安を取り除くことができるかをきちんと考えたうえで、ご家族と一緒に考えることを心掛けています。急な発症があっても、ご家族には私たち看護師だけでなく、医師、医療技術部のメンバーも付いているので一人で抱えずに一緒に考えていきましょうということを常に伝え、寄り添うことを意識しています。

生涯に渡って、患者さんのいろいろなことに気づける存在でいたい

今後は、患者さんの抱える問題を解決したり、要望に対して充足できるように活用すべき社会資源について勉強していきたいと考えています。退院調整をする中で、病棟で患者さんを担当するのと同じように看ることが大事になってきていると感じているので、病状についてや新しい治療はもちろんのこと、社会資源を知り、その活用方法を学ぶことは一層充実した看護を提供できるのではないかと考えています。不安症なのかもしれませんが、真実を突き止めて、間違いのない仕事をすることは当然で、より高いサービスが提供できるようにしたいと考えています。この仕事の魅力は、役に立ちたい、自分に何ができるのか、もっとこんな風にしてあげたいという気持ちを持って仕事ができることだと思います。世話好きの私には有難い仕事です。

回復が目に見えるのが脳外科のやりがい

看護師 河田千寿
150630-01「手に職をつけたい」看護師を目指したのはそれが動機でした。熱い思いを抱いて選んだ職業ではなかったのですが、一度も辞めたいと思ったことはないので、振り返ればこの仕事が私に合っていたのだと思います。
私は准看護師の資格をとり、療養型の病棟で働きながら看護師資格を取得したのですが、看護師になってから配属になったのは脳外科病棟でした。脳外科の患者さまは回復する過程が目に見えるということに、この領域の面白さを感じるとともに、看護師の関わり方によって患者さまの反応が変わる脳外科の看護を、もっと勉強したいと思ったのが、専門病院である当院への転職理由です。

こだわりたいのは“患者さまの笑顔”

当院に転職後は、HCUで勤務していますが、はじめは感情的になっていた患者さまが、かかわりを持つ事で笑顔を見せてくださったりするのが嬉しい時で、そんな姿を見ると、看護師になって良かったと思います。
以前勤務していた病院での出来事です。あるとき、お酒が大好きな終末期の患者さまが、ビールを飲みたいとおっしゃいました。肝機能がかなり悪かったので、本来なら許可は出ません。しかし残りの時間を考えて、ビールを口に含んでいただいたことがありました。その方は、その後に亡くなったのですが、希望を叶えられたときの、ご本人やご家族の穏やかな表情は今も忘れることができません。そのとき、これからも患者さまの希望を叶える努力をしたいと思いました。急性期の現場では、どうしても治療が優先になりますが、出来る限りその人の希望に沿った入院生活が過ごせるように、融通をきかせられる余裕を持っていたいと考えています。
また、日ごろから心がけているのは「患者さまが笑えるようにしたい」ということ。いつも「どうしたら笑ってくれるだろう?」と考えながら、その人の個性に合った関わり方で看護しています。

みんな顔見知りなのがいいところ

当院のいいところは、小規模の病院なので、みんな顔見知りだということでしょうか。他部署のスタッフと話す機会も多く「あの患者さまどうなった?」と気軽に話ができるので、HCUを退出された患者さまの回復を知ることもできて、やりがいにもつながるような気がします。また、患者さまの目標をスタッフ全員が共有し、同じ方針でケアができるのは、当病棟のいいところだと思っています。
私は今年、カテーテル治療を受ける患者さまへの看護を勉強し、インターベンションエキスパートナースという資格を取得しました。これは新たに創られた資格なので「受けてみようかな…」とうような軽い気持ちで受験しました。まだこの資格をどう活かすかを具体的に考えてはいないのですが、せっかく取得したものなので、何らかの形で病院に貢献しようと思っています。