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永里圭×稲田直美(西病棟)

所属先を教えてください。

西病棟:整形外科と脳神経外科の混合病棟です。

看護助手の仕事をするようになったきっかけは何ですか。

永里 ヘルパーの資格取得ができる学校を卒業し、学校の系列の派遣会社から病院を紹介され勤めるようになったというのがきっかけです。私は、これまで1度この病院を退職しており、まったく医療と関係のない仕事をしましたが、結局、この病院で看護助手の仕事をしています。対人関係が苦手は私には理解してくれる人がいる点で環境的に仕事がやりやすいというのは日々実感しています。
稲田 私は、仕事を探している時に、いわゆるママ友から声をかけて頂き、正直言って割と軽い気持ちで就職をしました。イメージとしては、看護師さんのサブ的ポジションでサポートしていくといった感じでした。初めは、イメージとは全く違い、患者さんとの接し方にどうして接していいか苦慮しました。職場の皆さんが優しく接して下さるので、今は、仕事は楽しくなってきました。

この仕事の魅力は何でしょうか?

永里 他院の同職種の人から聞く話では、なかなか患者さんとしっかり関わらせてもらえないという話を聞いたことがありますが、当院では、患者さんとしっかりと関わることができますし、主体的に仕事をさせてもらえることが魅力だと思います。看護師さんにとっても私たち看護助手がいないと仕事が回らない、つまり、看護師本来の仕事に集中できるように、負担を軽減させ、患者さんへのサービスの向上を一緒に考えていくことができるのが魅力だと思います。 
稲田 私がこの仕事をするようになって驚いたのは、普通に仕事をしているだけなのに、それに対して「ありがとう、ありがとう」と言われることです。普段、お礼を言われるのはそうそうないので余計にそう思うのかもしれませんが・・・。例えば、患者さんが動けないので、テーブルの上のものを取ってあげる。こんな普通のことであっても、何度も「ありがとう、ありがとう」と言って下さいます。今、私はできる限り困っていることを察して、患者さんに気を遣わせずに「やってあげたい」という気持ちで仕事しています。

看護師さんとの関係にご苦労するとよく聞きますが、どうですか?

永里 看護師に限らず、世の中にはいろいろな人がいますから、人間関係がすべてうまくいくかどうかは自分たちの心がけ次第のところが大きいと思います。大事なことは、患者さんへの関わりに支障きたさない仕事をお互い助け合ってできるかどうかを軸にして相互補完の関係を作ることだと思います。あくまで、プロフェッショナルとしてプライドを持って・・・。そういう意味でも、この病院は仕事がしやすい病院だと思っています。
稲田 そういった苦労ありませんね。むしろ感謝の方が大きいです。看護師の皆さんは、私のわからないことにも丁寧に教えてくださるので、働きやすい環境で仕事ができていると思います。

さて、次なるチャレンジについて聞かせてください。

永里 年齢的にそろそろステップアップしていきたいと思っています。ここ数年でケアマネージャーの資格取得をしたいと考えています。患者さんに適切なケアプランを提案できるようになりたいと思っています。当院での看護助手の仕事は患者さんとしっかりと関わることができるので、この経験をもっと大切にし、活かしていけるようにキャリアアップしていきたいです。
稲田 私は、患者さんにとって良い関わりを持てるようになるために、看護師さんと相互補完の関係を築き、真の意味で必要なスタッフとして認められたいと思います。そのためには、もっと勉強して、知識を習得し、自分自身で判断して仕事ができるようになりたいと思います。当面の目標は、ヘルパー2級の資格を目指します。子育てをしながらなので大変ですが、頑張りたいと思います。

「よく頑張ったなあ」という言葉が看護を前向きに捉えるきっかけ

私はドキュメンタリなどで見る自分で判断しテキパキとしながらも患者さんに寄り添う看護師の姿に魅了され、手に職をつけるなら看護師だと思い、この道を歩むことになりました。しかし、学生時代は実習先で指導してくださった看護師さんか怖くて、自分は働いていけるのだろうかと不安でした。看護師なってからも、療養型の病院でしたのでバタバタする感じはありませんでしたが、看護師になるんだと決めたときに抱いたキラキラしたものではなく、日々何かに追われ、一日が何もなく過ごせてよかったという感じの毎日でした。自分の評価を自分でなかなかできないので悶々としていましたが、2年目になった頃に、新人の頃から関わっていた患者さんから「よく頑張ったなあ」と声を掛けて頂き、仕事を前向きに捉えられるようになりました。それまで、一日の仕事をきちんとするという毎日でしたが、それからは、患者さんの以前の状態はどんな感じだったのか、どうなりたいと思っているのか、今よりもよくなるにはどう関わればいいかを考えるようになりました。
自分が患者さんの家族ならどうしてほしいかわ考えることを大事にしたい
療養型にいた頃も患者さんが脳梗塞になったり寝たきりになったり、そのきっかけを知る情報を得ることはできましたが、それを知りたい、その時に関わりたいというのが急性期病院で仕事をすることにした動機です。急性期看護の魅力は、よくなっていくプロセスをはっきりと見ることができます。よくなるために、私たちの関わりひとつで反応も全く違い、いろいろと考えないといけないことが多いので大変なところはありますが、それが看護の喜びに繋がっている実感があります。何かの行為をする際にもただ漫然とするのではなく、その行為の意味づけをし、日常生活に取り込み、患者さんが自分でできることを増やしていくような工夫を大切にしています。私は、患者さんがその人らしくいてもらいたい、だから、自分がその人の家族ならどうしてもらいたいかを常に考えるようにしています。患者さんはどういう人なのか・・・仕事は、家族構成は、好きなことは、大切にしてきたことは・・・病気のことだけでなく、生活背景も含めて理解し、好きなこと、大事にしていたことをこの先も続けられるようにするにはどうしたらいいかを考えることを大切にしています。

私が「待つ」を大事にして、メンバーたちの考える力を育んでいきたい

この病院では、多職種との距離が近く、看護師としてとても仕事がやりやすい環境にいることを実感しています。たとえば、患者さんの体位やポジショニングなどで悩んでいたら、患者さんにとっていい方法というのを一緒に考えてくれたり、適切なアドバイスをしてくれます。それを気軽に相談でき、患者さんの担当でなくても、手を借りたいときに気軽に声を掛けられます。そういう日常的連携が、患者さんにとってプラスに働くので看護師としては有難いです。これからの自分自身のことははっきりと考えていませんが、今は、多くの選択肢があるのでその中で自分がチャレンジしたいものを見つけていけたらいいなと思います。院内ではメンバーの育成が私の役割と認識しています。メンバー育成に対する私のスローガンは「待つ」の一言に尽きます。すぐに答えを言ってしまうのはよくないなと感じています。自分でどう考えるか・・・その答えを「待つ」ことで、考える力を育み、応用力のある看護師を育てていきたいと思います。

患者さんの立場でどうしてほしいかを考え、やりがいを感じ始めた

看護師になったのは知人に看護師を見ていて、自分も何か技術を身につけて人の役に立つ仕事に就きたいというのがきっかけです。新人の頃は、壁にぶち当たることが多かったです。私は手術室に配属になりましたが、まず機械の扱いがわからない、短い時間で患者さんとの信頼関係を築くのが難しい・・・特に術前の患者さんは不安で一杯ですから、そんな患者さんの立場に立ってどうすれば適切な看護ができるのかを考えるのが難しかったです。そんな毎日でしたが、一生懸命に先輩の考え方ややり方を見て学んでいたことが思い出されます。心を開いてくだ さらない患者さん、不安を表に出さない患者さんであっても、患者さんの表情をよく観察しながら、自分が患者さんだったどうしてほしいだろうかをあれこれと考えることで仕事にやりがいを感じるようになってきました。

手術室看護はチームワークを大切にしながら役割を果たしていく緊張感が大きな魅力

手術室看護10年目を迎えて感じる仕事の魅力ですが、一つ目はまるでサッカー等のチームワークのスポーツのように、同じ目的を共有し、同じ目標に向かって仕事に取り組み、その時々の瞬間の大切さを感じながら仕事ができることです。主治医、麻酔医、病棟の看護師、コメディカル、そして私たち手術室の看護師が連携して一つのチームとしてそれぞれがチームワークを大切にしながら自らの役割に責任を持っている緊張感の中で仕事ができるのは幸せです。二つ目は、術前から患者さんに関わって、情報収集をし、プランを立てて、手術中・術後の経過がプラン通りに進んだ時は達成感があります。プラン通りにならないことも反省し、患者さんの次に活かせることを考えて実践しています。意識のない人はコミュニケーションができないので不利益がないように業務をしっかり行い、インシデントが起きないように安全面に細心の注意を払っています。意識がある患者さんはそれらに加えて、コミュニケーションが取れるので手術中も安心できるように会話をしたり、タッチングをしたりしています。

手術室に留まらず、麻酔医を初め、他部署・多職種と懸け橋になる看護師になりたい

私は手術室看護がホントに好きなので、将来もやはり手術室看護を継続してやっていきたいですし、突き詰めていきたいと考えています。ただ、救急外来、ICUは興味があるので、自分の能力を向上させるためには経験しておいた方がいいかなとは思っています。患者さんに対してはもっと安全で、安心を提供していきたいので、麻酔医との懸け橋的な存在として安定感のある仕事をしていきたいと思います。そのために日本麻酔科学会が認定している「周術期管理チーム看護師」の資格取得を目指しています。どちらかというと手術室は閉鎖的なイメージがあるので、手術室内に留まらず、手術室以外の外来・病棟などにおいても、専門的な知識や技術を日々の看護に反映させていきたいと思います。最近は、先輩たちからして頂いた指導を自分も後輩たちに提供していかなければならないなと感じるようになってきました。何事にも一生懸命に、間違っていることは間違っていると言えることが大事だと思うので、自身が後輩たちにも示せるように頑張ります。

高原玲弥(HCU)×坂井広美(SCU)


看護助手の仕事とは具体的にどんな仕事でしょうか。

高原 基本的には看護師の仕事をサポートする仕事です。具体的に言うと、お風呂の介助、トイレの介助、食事の介助・・・
坂井 ベッドのシーツの交換、おむつの交換、入院環境づくり・・・とかですね。患者さんが快適に入院生活を送ることができるようにするための仕事です。

看護助手の仕事をするようになったきっかけは何ですか。

高原 私は、もともと事務職の仕事に就いていましたが、もっと体を動かすことができる仕事をしたいと思っていました。ハローワークに相談に行ったら、看護助手の仕事を勧められました。自分が就職を考える上で全く認識のない仕事でした。ハローワークの人は勧めてくれたにも関わらず、「大変な仕事で、入れ替わりの激しい仕事ですよ」と仰るのですが、チャレンジしてみようと思い、この仕事に就きました。私には、この仕事は楽しく、すでに3年目を迎えています(笑)。
坂井 私は他の仕事をしていた時に、友人の看護師に「看護助手をしてみたらどう?常勤で働くことができるよ」と勧められました。元々、介護関連の仕事をしてみたいと思っていましたが、資格を持っていないし、今から資格を取ることを考えると無理だろうなと思っていました。ただ、看護助手は資格を持っていなくてもなれることがわかり、この仕事に就きました。私もこの仕事が好きで、すでに10年が過ぎました。

この仕事の魅力は何でしょうか?

高原 自分がしたことを喜んで頂けているという手応えを直接感じることができることだと思います。患者さんにありがとうと言われることがとても多い仕事なので、本当に楽しいです。ただ、ありがとうと言われるからと言ってこれで良いと満足せずに、もっと患者さんのためにできることはないかと、患者さんの要望をしっかり聴いて、関わって、できるだけ患者さんに負担のない介助をしていこうと積極的になれるのが楽しいですね。
坂井 私も同じですね。「ありがとう」とこんなに言ってもらえる仕事はないと思うくらい仰って頂けるのは本当に日々のやりがいに繋がっています。私は、笑顔で接することを意識して、「大丈夫ですか?、痛いところはないですか?」と気に掛けるような会話を心掛け、良い関係を築けるようにしています。

看護師さんとの関係にご苦労するとよく聞きますが、どうですか?

坂井 以前勤めていた病院では、人間関係面でとても苦労しましたよ(笑)。この病院ではそういう苦労は見当たらないですね、本当に。自分の職場の自慢になるのでうまく言えませんが、困っているスタッフがいるとそれが看護師であれ看護助手であれ「手伝うよ」と走ってきてくれる光景が普通ですね。
高原 そうですね、助け合うことが当然のようになっているので、私も助けられているなと感謝していることが多いです。初めの頃は資格も何も持っていないので、動作やコツがつかめないで困ることが多かったです。できないことが日々もがきながらもいつしかスムーズにできるようになるまでプロセスの中で、その都度「できるようになってきたね」と職場の皆さんに励まされてきたことでここまで仕事を楽しくやって来られたと思います。

さて、次なるチャレンジについて聞かせてください。

坂井 私は、年齢的にもこの仕事を長く続けられるようにすることがチャレンジです(笑)。年齢を重ねると体力が低下してきている実感を多少なりとも感じます。だけど、この仕事を私は好きなので、体力をしっかりとつけて、カラダを壊さないようにしっかりと健康管理をして、看護助手として自分を長持ちさせるようにしていきたいです。
高原 私は、看護助手を3年は続けて、しっかりお金を貯めて、看護学校に行きたいと考えています。看護師を目指しています。この病院の看護師の皆さんを見ていると患者さんの入退院計画を自分で立案して、患者さんに適切な看護を実践していく姿が私のロールモデルですね。今の仕事に巡り合わなかったら、こんなにワクワクする目標も得られなかったと思います。そういう意味では、それも看護助手の仕事の魅力と言えると思います。

命を預かる仕事だから疑問に対してその都度理解して取り組みたい

看護師 岡本眞奈美(HCU)
私は元々OLとして働いてました。その後は、子育て中に医療事務として働いていました。その頃、患者さんとお話をしたり、相談されたりしているうちに看護師になろうという気持ちになり、看護学校に行くことにしました。世話好きの性格が後押ししてくれたのだと思います。いざ、看護師になると疑問の連続でした。理屈がわからないと自分が何を何のためにしているのかがわからないので、毎晩毎晩調べる夜が続きました。調べてはまた調べるということを続けていると、気づかぬうちに部屋中一面に何冊もの本が開かれている状態でした。突き詰めていくのは、やはり命を預かる仕事だから、自分の未熟さを克服しなければならないという緊張感やドキドキ感が背景にあったのだと思います。手を抜くのは簡単だけれど、手を抜いた時の処置などが、その患者さんにとって重要なポイントになることもあるかもしれないので、少なくとも疑問に思うことは、その都度、その都度理解して取り組むようにしています。

患者さんのことを理解し、しっかり考えたうえでご家族にも寄り添いたい

そういう意味では、単に知識習得だけでなく患者さんのカルテなどをしっかり理解して事に当たるということも大事にしています。退院調整の仕事をしていますが、患者さんを最初に知るためにはカルテしかありません。出勤してからだと各部署等のコミュニケーションで集中することも難しいので、少し早めに来て集中できる時間帯に担当する患者のカルテをしっかり読み、取るべき情報を取り、まずは自分が理解できている状況を作るようにしています。患者さんのご家族とお会いする時も余計な不安を抱かせたくないので、しっかりと説明できるくらいに理解したうえでお会いするようにしています。患者さんは今どんな状況か、患者さんの不安は何か、どうすれば不安を取り除くことができるかをきちんと考えたうえで、ご家族と一緒に考えることを心掛けています。急な発症があっても、ご家族には私たち看護師だけでなく、医師、医療技術部のメンバーも付いているので一人で抱えずに一緒に考えていきましょうということを常に伝え、寄り添うことを意識しています。

生涯に渡って、患者さんのいろいろなことに気づける存在でいたい

今後は、患者さんの抱える問題を解決したり、要望に対して充足できるように活用すべき社会資源について勉強していきたいと考えています。退院調整をする中で、病棟で患者さんを担当するのと同じように看ることが大事になってきていると感じているので、病状についてや新しい治療はもちろんのこと、社会資源を知り、その活用方法を学ぶことは一層充実した看護を提供できるのではないかと考えています。不安症なのかもしれませんが、真実を突き止めて、間違いのない仕事をすることは当然で、より高いサービスが提供できるようにしたいと考えています。この仕事の魅力は、役に立ちたい、自分に何ができるのか、もっとこんな風にしてあげたいという気持ちを持って仕事ができることだと思います。世話好きの私には有難い仕事です。

回復が目に見えるのが脳外科のやりがい

看護師 河田千寿
150630-01「手に職をつけたい」看護師を目指したのはそれが動機でした。熱い思いを抱いて選んだ職業ではなかったのですが、一度も辞めたいと思ったことはないので、振り返ればこの仕事が私に合っていたのだと思います。
私は准看護師の資格をとり、療養型の病棟で働きながら看護師資格を取得したのですが、看護師になってから配属になったのは脳外科病棟でした。脳外科の患者さまは回復する過程が目に見えるということに、この領域の面白さを感じるとともに、看護師の関わり方によって患者さまの反応が変わる脳外科の看護を、もっと勉強したいと思ったのが、専門病院である当院への転職理由です。

こだわりたいのは“患者さまの笑顔”

当院に転職後は、HCUで勤務していますが、はじめは感情的になっていた患者さまが、かかわりを持つ事で笑顔を見せてくださったりするのが嬉しい時で、そんな姿を見ると、看護師になって良かったと思います。
以前勤務していた病院での出来事です。あるとき、お酒が大好きな終末期の患者さまが、ビールを飲みたいとおっしゃいました。肝機能がかなり悪かったので、本来なら許可は出ません。しかし残りの時間を考えて、ビールを口に含んでいただいたことがありました。その方は、その後に亡くなったのですが、希望を叶えられたときの、ご本人やご家族の穏やかな表情は今も忘れることができません。そのとき、これからも患者さまの希望を叶える努力をしたいと思いました。急性期の現場では、どうしても治療が優先になりますが、出来る限りその人の希望に沿った入院生活が過ごせるように、融通をきかせられる余裕を持っていたいと考えています。
また、日ごろから心がけているのは「患者さまが笑えるようにしたい」ということ。いつも「どうしたら笑ってくれるだろう?」と考えながら、その人の個性に合った関わり方で看護しています。

みんな顔見知りなのがいいところ

当院のいいところは、小規模の病院なので、みんな顔見知りだということでしょうか。他部署のスタッフと話す機会も多く「あの患者さまどうなった?」と気軽に話ができるので、HCUを退出された患者さまの回復を知ることもできて、やりがいにもつながるような気がします。また、患者さまの目標をスタッフ全員が共有し、同じ方針でケアができるのは、当病棟のいいところだと思っています。
私は今年、カテーテル治療を受ける患者さまへの看護を勉強し、インターベンションエキスパートナースという資格を取得しました。これは新たに創られた資格なので「受けてみようかな…」とうような軽い気持ちで受験しました。まだこの資格をどう活かすかを具体的に考えてはいないのですが、せっかく取得したものなので、何らかの形で病院に貢献しようと思っています。

ターニングポイントだったあの時

看護師 桝中智子
story034エアライン科の専門学校卒業後、アルバイトしながら就職浪人をしていましたが、ある時ふと「手に職をつけなければいけない時期がきたのかな」という思いが過りました。さらに看護師をしていた母からちょうどその時期に、「私か姉のどちらかが看護師になってくれると思ってたのに・・・」と言われたことで、「私が看護師になる!」と思ったのです。
そこからは看護師になるための道をまっしぐら。あの時が人生におけるターニングポイントだったんだなと振り返ってみて思いました。また、自分が看護師になってから昔を思い返してみれば、幼稚園の時、将来の夢に「看護師さん」って書いていたみたいなんですよね。まだ物心がついていないような幼少期に「看護師になりたい」と思っていた自分に驚きもしましたが、その原点に返って看護師になれたということも運命だったのかなと思います。

チーム医療の大切さ

子育てで仕事を休んでいる時に当院の近くに引っ越して来たのですが、脳外科は「すごく難しいところ」というイメージがあり、私には縁がないと思っていました。しかし、前の病院で整形外科勤務をしていた時に、事故で頭部外傷がある患者さんに接する機会もあり、整形外科の知識だけでは対応できない葛藤を抱えていた部分もあったので、慣れた整形外科の疾患も扱え、脳外科も勉強できる当院なら、自分が成長できるのではないかと思い、再就職を決めました。
働いてみて感じるのはチーム医療の大切さ。看護師同士での協力体制はもちろん、看護師以外にも理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が関わり、一人ひとりの患者さんについてじっくりカンファレンスを行いながらケアの方針を決めたり、退院調整を行うことで、色んな面から患者さんを見られるところが当院のよさだと思っています。
患者さんが退院する時には看護師みんなでお見送りをしますし、そうして看護師みんなが患者さん一人ひとりを大切にしている姿勢がすごく好きです。また、患者さんとじっくり向き合う中で、患者さんに対する思いが強くなっていくことを日々実感しています。さらに、職場の人間関係がよく、看護師同士がいきいきと働けていることで患者さんを元気にできているのかなとも思います。

退院がゴールではない

member34_2[1] 先日、人工膝関節を入れるための手術をして、順調に状態が回復し退院したにもかかわらず、退院後のリハビリの通院が億劫になり、うまく機能回復ができず当院に入院された患者さんがいらっしゃいました。せっかく頑張って手術を受けたのに全然膝が曲がらない状態を見て、すごくもったいないなと思って・・・。
ある程度自立されていて患者さんが帰ることを希望しても、家で実際に生活してみるとリハビリに通うことができず、機能が回復しないことから外出もできず閉じこもってしまうということもあり得ると思います。今まで自分の中では「退院がゴール」と思っていたところもあったのですが、仮にそうなってしまうのならもうワンクッションおいて、リハビリ病院に転院してから在宅に戻るなど、色んな選択肢から患者さんの希望に応じて調整をしていく必要があるのだということを受け持たせていただいた事例から学びました。
また、看護という仕事をする上で、患者さんのためを思って患者さんからしたら「嫌なこと」を言わなければいけない時もあります。看護師は「嫌なことを言う人」なのかもしれませんが、患者さんに最終的に「あの時言ってもらえてよかった」と思ってもらえるようなかかわりができる看護師になれたらいいなと感じています。看護という職業は一生勉強していかなければいけない仕事だと思うので、これからも仕事をしていく中で色んなことを学び、吸収していきたいと思います。

患者さまに関わるということ

看護師 辻 遥
story032私は母親のすすめで、看護師を目指すようになりました。看護師としていざ働いてみると、業務に追われる毎日で忙しく、そのため患者さまにかかわる時間も少なくなってしまい、自分が思うケアができない日々が続きました。
一日が流れるように終わってしまい、「私今日一日何やっていたんかな」と思う日も多かったです。こんな毎日でいいのかと思うようになって、少し環境を変えたいという思いと、前の病院でも脳外科で働いていたので、もう一度脳外科の看護も見つめなおしたいという思いから、この病院に転職しました。
私は現在SCUという脳卒中集中治療室で働いています。ここには様々な病状の患者さまがいらっしゃいますが、自分のできうる範囲内で患者さまと関わることもできます。私が関わった患者さまから声をかけてもらったり、「今日の担当は辻さんなんやー、よかったー」と言ってくださったりすると、患者さまとの関わりの大切さを改めて実感しますし、本当にうれしいです。これも人と関わる看護師という仕事の喜びの一つではないかなと感じています。

自分の成長を感じた

入職して一か月ごろの夜勤のときに、緊急手術を受けた患者さまがSCUに運ばれてきました。私は、手術後の患者さまを看るのも初めてだし、機器の管理を一人でするのも初めてで不安でいっぱいで、正直テンパっていました。しかし、そんな中でも、先輩に逐一状況を報告、アドバイスや指示を受け、患者さまに対応させていただきました。そして、先輩のフォローを受けながらもなんとかその夜勤を無事終えることができ、そのとき、少しではありますが、自分の成長を感じることができたのです。3か月働いてみて、患者さまを看ていく上での観察やケアの視点・知識も、入職時の状況に比べれば増えてきたのかなと感じています。
また、今の病棟で先輩方とともに働いていると、先輩方は自分に不足している知識をたくさん持っておられて、自分が気付けなかったところ、パッと気付き対応されていることがよくあります。そういった先輩方を見ていると、あこがれると同時に、自分も頑張らなくてはという気持ちになります。
前の病院では、看護師として働いて何年か経っていたので、自分が上の立場になってしまい、自分のしていることがいいのか悪いのか指摘してくれる人も少なくて、わからなくなっていたところがありました。しかし、この病院では、先輩方が「それはできている」、「それは違うよ」ときちっとフォローしてくださいます。当然のことかもしれませんが、集中治療室で初めて働く私にとってはとてもありがたいんです。
そして、「前の病院では患者さまにもっとこういう風に看護を提供できたのではないか」、「後輩にはこういう風に指導できたのではないか」とふと思うようになりました。まさかこういう風に思うようになるなんてと、自分でも驚いています。この病院で働いて、看護師として働く意味を改めて実感しています。

「強み」を見つけたい

member32_2[1] 今後の目標としては、どんな重症度の患者さまを受け持たせていただくことになっても焦らないということです。どうしても重要度の高い患者さまの担当になると、慌ててしまって周りが見えなくなってしまうこところがあります。これからも学んでいく姿勢を持ち続け、自分のスキルを上げていくことによって、いかなる状況になっても患者さまお一人お一人に対して落ち着いて対応していきたいです。
そして、自分の「強み」を見つけていきたいですね。たとえば、この分野ならだれにも負けないくらいの知識があるとか、こういった場面ではこういう関わりができるとかです。
私は今、これといった強みがありません。私が思うに、強みというのは自分の好きなことから生まれるものであると思います。好きだからこそ、深く知ろうと思うし、自分の身につくのではないのでしょうか?これから自分の好きなことを見つけ、そこから強みに変えていき、今後の自分の看護に活かしていきたいと思っています。

認定看護師への挑戦

看護師長 梅田麻由(脳卒中リハビリテーション認定看護師)
story017 私は8年間、脳神経外科の看護に携わってきました。経験を重ねると最低限のことは出来るようになり、毎日同じことを繰り返しているような日常が訪れるものです。そんな毎日を過ごしながら、いつしか「もっと自分にできることはないのだろうか?」「もっと私に知識があれば患者さまの回復を助けることが出来たのではないか」と思うようになっていました。

日本看護協会には脳卒中リハビリテーション看護の認定看護師制度があります。私はその資格に興味を持ちながらも、自信がなくて自ら一歩を踏み出すことが出来ずにいたのです。そして、当院が現在取り組んでいる看護部の質向上という流れの中で、もっと自分に自信を持って仕事の幅を広げたいという気持ちから、認定看護師への挑戦にむけてチャレンジしようと決めました。

価値観が変わった研修での学び

そして私は認定看護師の研修会を受講し、今年の7月、脳卒中リハビリテーション認定看護師の資格を取得することが出来ました。研修では事例の検討が多くあり、「今までは、ここまで深く考えていなかった」と反省させられることの連続。さまざまな学びの中でアセスメントの重要性を実感し、視野が大きく広がり、患者のご家族に対する価値観が変わったような気がします。

これまで私は患者さまのご家族は介護力のひとつだと捉えていたように思います。私は、患者さまとご家族を切り離して考えていましたが、患者さまも家族のひとりであり、そんなひとりが脳卒中を発症したら、家族が崩れてしまう。私たちは、そんな家族の建て直しからかかわることが必要だと気が付きました。
また「その人らしさ」を支え、出来なくなったことではなく、出来ることに目を向けて援助することの重要性も実感しました。

学びを現場に持ち帰るために

member27-2[1]病棟では患者さまと深くかかわる余裕がないのも事実ですが、可能な限りカンファレンスで事例を検討し、定期的に勉強会を開催してみんなで看護を深く考える時間をつくることを大切にしたいと思います。

脳卒中の発症後は、出来なくなったことに目が行きますが、残存機能に目を向けて「出来ること」を実感しながら前向きにリハビリが出来るよう支援することが大切。急性期からのリハビリテーション看護がその人のその後の生活の質を左右するので、急性期を看る私たちはその人のその後の人生に対する大きな役割を担っています。看護の目で、身体面だけではなく精神的にも社会的にもアセスメントして「その人らしく生きるめに必要な看護を提供し、小さな回復をご本人やご家族、そしてスタッフたちと喜び合える病棟にしていきたいと考えています。

人の役に立つ仕事がしたかった

看護師 石丸真紀
story011 私は子どものころ転倒し、複雑骨折で半年間の入院を余儀なくされました。子どもにとって入院生活のストレスは大きく、時には精神的な要因で嘔吐したこともあったんです。そんなとき、看護師さんはいつも私を支えてくれて、時には真剣に叱ってくれることもありました。

そんな経験が影響したのか、いつしか私は「看護師になりたい」という想いが芽生えていました。また「人の役に立つ仕事がしたい」ということもあり、看護師の道を志すことに。そして、自分がしてもらったように、心のケアが出来る看護師になることを目標に頑張りました。

実際看護師になると、思っていたよりはるかに厳しい世界(笑)。先輩によく叱られて悔しい思いもしました。でも今になって思うのは、私のことを思って叱ってくれたんだということです。

「心のケアがしたい」と思っていても、時間に追われてゆっくり話すこともままならない現実に、ジレンマを感じることも度々でした。

生命力ってすごいと思う

最初に就職したのは療養型の病院だったのですが、 急性期看護がしたくて当院に転職。そしてもう随分時間が経過しました。

脳神経外科の患者さまを看るようになって感じることは、人の生命力のすごさです。意識のなかった方が次第に回復して話が出来るようになったり、体の動かなかった人が次第に回復して動くようになったりする姿を見ると感動しますね。

たまに、リハビリの一環で文字を書く練習を兼ねてお手紙を下さることがあります。動きにくい手を必死に使って書いてくださった手紙をいただくと、胸が熱くなり、この仕事を選んで良かったと思うんです。

日ごろ気をつけているのは、患者さまの安全を護るということ。脳神経外科のため、意識状態の悪い方も多く、転倒のリスクも高くにあります。だから環境整備や観察には十分注意していくことを心がけたいと思っています。

業務が忙しくて時間をかけて患者さまと向き合えないことも多いのですが、なるべくベッドサイドに足を運べるように意識して、会話のできる人は会話を、出来ない人は表情の観察をしていくことも心がけ、患者さまの発する小さなサインを見逃さない看護師でありたいと思います。

子育てとの両立をめざして

member21_2[1]今は3人の子育てをしながら仕事をしています。核家族で夜勤もこなす毎日はとても忙しいのですが、仕事があるから私の毎日は充実しているのかもしれません。

一番下はまだ保育園児。夜勤の時は一緒に出勤して、当院の保育施設の夜間保育に預けます。保育施設の中で、手作りの夕食をいただいて、保育士さんに充分遊んでもらえるので子どもは夜間保育が大好きなんです。そして私の夜勤が終わり、朝は一緒に帰宅します。

当院は子育て中の看護師が多いため、みんな協力し合えるので働きやすいですよ。

また、保育料が無料というのも助かります。

同じ職場に子育てを経験する看護師が多いというのは、何でも相談できるため子育ての不安解消にも有意義です。これから先、私は仕事を続け、子どもたちは元気に伸び伸び育ってくれたら嬉しいですね。

最近は私も中堅の立場になってきたので、他の看護師に対しても気配りをして、組織を円滑にすることも考えないといけないと思うようになりました。いつまでも初心を忘れることなく、いい看護師のモデルになれるように心がけたいと思います。