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リーダー達の想い

弘善会
矢木脳神経外科病院
〒537-0011
大阪市東成区
東今里2丁目12番13号
TEL:06-6978-2307(代表) 

患者の心に届く看護実践ができるように

冨田)東病棟は、今年度の目標達成に向けて様々な取り組みをされていますが、具体的にどのように進めているかを教えてもらえますか?

東野)看護部目標の1つに、患者の心に届く看護実践が挙げられ、そのために、心を動かす研修に取り組み、倫理観を育成することがうたわれています。
それを受けて、当病棟では、看護を語る場をつくっていこうと考えました。これまでは、お互いに看護実践を語る場が少なくて、スタッフ同士、個人が大切にしている看護を共有する機会の少なさが気になっていたからです。

冨田)私たちの時代は、休憩の時に患者さんの話をしたり、夜勤の時に先輩の体験談を聴いたりしながら、自然にお互いの看護観に触れてきたように思います。しかし最近はそんな時間も少なくなって、意図的に語る場をつくらなければ、看護への思いを口にしたり、看護観を共有したりする機会はないというのが現状ですね。

東野)そうなんです。だから、まずはそれぞれが体験した、心に残る看護をまとめて、発表会をしようと計画しています。

冨田」看護を語る「場」を創っていく事は大切な事ですね。「看護を語る場」が増えていくことを期待しています。そうすることで、患者対応に対して倫理的に「これでよかったのか?」ということも自然と考えていくことができるようになりますね。
ところで、最近は高齢患者さんが多く、認知レベルの低い方もたくさん入院されています。その方々への倫理的配慮や対応策にはどのように着手していますか?

 

認知症看護に取り組んでいきたい

東野)認知症の方への看護に対する教育システムを整えることも今年度の目標です。昨年は、2名の看護師を研修に出し、引き続き今年も2名を研修に出しています。研修を受講した者を中心に、認知症の方へのかかわり方の基準づくりに取り組んでいます。適宜勉強会も開催する中で、スタッフの対応が変わってきたと実感しています。しかし、全員が適切に行動できているとはいえず、まだまだこれからという段階です。

冨田)認知症については、当院がこれから力を入れていきたい領域です。私が以前勤めていた病院で、認知症ケア“ユマニチュード”を実践していましたが、あの手法を使うことで患者さんが変わるのを目の当たりにしました。立てないとされていた患者さまが立てるようになるんですよ。
(※認知症ケア“ユマニチュード” 参考:NHKクローズアップ現代>>>
東野)看護部長にその話を聴いてから、当病棟でも取り組むことに決めています。まずは認知症ケアに取り組むチームがユマニチュードについてDVDで勉強して、スタッフに伝えて、全員で取り組んでいく計画です。 

冨田)DVDだけでは難しいこともあるとは思いますが、チャンスがあればぜひユマニチュード研修に参加して進めていってくださいね。ところで、東病棟では小集団活動をされていますが、そもそも小集団に取り組もうと思った動機はどんなことですか?

東野)これまでの経験から、集団で活動することは大きな力になるというのを実感していきました。目標達成のためには、個人が努力するだけではなく、よく似た目標を持つ者がグループになって努力することで力が発揮できると思うからです。

冨田)確かにそれは私も実体験してきたことです。では、それに対する評価の指標はどのように考えますか?

東野)これまでは感覚で判断するところがあったのですが、それでは病棟の現状が見えないので、病棟の評価はデータで判断したいと考えています。今、看護の質評価については、看護協会のDiNQLによるテータベース化できてきましたが、数値的な評価はできても、目に見えない部分の質的な評価が充分ではなく、それを明確にするのが私に課された課題だと考えています。

看護の質を評価して質の向上を目指す

冨田)看護の質をデータベース化することで看護が可視化されると同時に、課題も見えやすくなり、質向上を目指しやすくなりますね。では、質向上に向けて師長としてはどのような取り組みをしようと思いますか?

東野)病棟は固定チームナーシングをしていますが、受け持ち意識が低く、入院時から退院を見込んで予測した看護ができていないように感じます。受け持ちには個別的な看護に責任を持たせたいのですが、当院はいろんな背景を持った看護師が勤務しているので、一貫した看護を提供するためには、PNSの導入が好ましいのではないかと考えています。

冨田)看護体制は、何が良いというものでなく、病棟の特性や患者さんに合った体制を考えれば良いと思います。PNSは今の東病棟には良い体制かもしれません。スタッフと検討して皆が納得する体制を考えていってくださいね。

東野)はい。良く検討して患者さんも、看護師も満足できる体制を考えていきたいと思います。

冨田)入院から退院まで予測した看護ができていないように感じると言われていましたが、
何か対策を考えていますか?

東野)当病棟はHCUからの転入が主ですので、HCUと情報交換を密にし、正確に情報が伝達されるように指導を行っていますが、主任がいれば、私と同じレベルで情報をとれるのですが、メンバーだけになると、まだそこが出来なくて・・・・。決められた情報を受けるだけではなく、予測して必要な情報をとっていくためには、予測する力を育てる必要があるとは思っています。

冨田)ではそれは今後の課題として取り組んでください。でも主任は育ってきたようでうれしいですね。これからは、師長の仕事を少しずつ任せていってくださいね。そうすることで主任はもっと育っていきますから。

東野)はい。勤務表の作成などから協力してもらおうと考えていたところです。主任が育ってくれているのは私も本当にうれしい限りで、これからも、もっともっと成長できるようにサポートしていきたいと思っています。

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